浮かんでは消えていくもの冬の風 [2015年11月25日(Wed)]
まとまった文章を書くとき、いくつかのステップを踏むものです。それを考えてみました。
まずは【浮かぶ】、才能ある人ならば【降ってくる】のでしょう。ふっと思いつき、イメージが湧いてきて、何か賢くなった気になります(やがて錯覚だと知りますが)。すぐにメモしたり、書き進めないと忘れます。こんないいアイデアを忘れるわけがないと思っても、スッカラカンに忘れるんですよ、ほんとに。 続いて【広げる】。単語やワンフレーズがひらめいたら、思考を広げていきます。言葉を連ねていきます。表現するうちに、まだるっこい説明調子になって、最初の喜びが萎んでいくのもこの時です。反対に思いがけなく発想が広がる場合もあります。着想が妙案を呼び、なにげない形容が大風呂敷となって楽しくなることがたまにはあるんです。たいていは反対ですが…。 最後に【固める】。表現を広げて、編んで、削って、また編んで、まとめて、うまく収めていくのは、なかなか難儀です。漠然とした考えを自分の言葉で他の人にもわかってもらえなければならないですもんね。出来は今ひとつでも、今日のブログも書き終えました。 (冬の風が体を冷やす。今朝からここ出雲、石見でも冷え込んできた。爽やかなピンクに輝くわが家の山茶花) |