就活に選び抜かれてキリキリと [2015年08月21日(Fri)]
高校野球・夏の甲子園大会は東海大相模が優勝し、東北勢初の優勝を担った仙台育英は涙を呑みました。しかし準優勝アッパレです。地区予選からの出場校の3906校のうちの二番目なのですから。球史に残る死闘だったと思います。
二番手、あるいは次点組では話にならない世界があります。選挙と就活です。選挙は厳しい。一票差でも負けた陣営は露と消えるのです。 今たけなわの大学生の就活戦線。これも最終の役員面接に残っても、落とされればそれまでの期待は水の泡。努力と苦労はあとで思えば身にはつくと言えるでしょうが、お祈りメールをもらってトコトン落ち込みます。しかも不採用になった理由を知ることはできません。傷心のまま、次の戦いに歩み出さねばなりません。 公務員などの試験でも同じです。一次試験を突破し、二次の小論文や面接に臨みます。今どき各団体とも工夫を凝らして討論型の面接やら、十数人で取り囲んで受験生の言葉の端々と一挙手一投足に目を光らせて人間を見ようとします。それで落とされたらショックは量りしれません。自身の得点を知ることはできますが、合格者と自分との違いはどこにあったのか、という肝心な部分は見えてこないのです。 今日は島根県職員の大卒程度採用試験が発表になりました。狭き門でした。一般行政職を例にとると、申込者が295人、実際に一次試験を受けたのが240人。一次合格が67人。ここまでで28%に絞り込まれています。しかし今日発表された最終合格者は27人でした。一次合格者のうち6割が落とされてしまったのです。 採用する島根県にとってみれば、お眼鏡にかなった職員となる可能性の高い若者を採用したい。それはどこの自治体でも企業でも同じことですが、選別を受ける若者にとっては酷なことですね。 仕事に就くということは決勝点ではありません。スタートに過ぎないのです。今の段階で決着をみていない若者は、さぁこれからだ!と顔晴って踏ん張ってほしいものです。合格を勝ち取った若者にしても驕ることなく、勝って兜の緒を締めてほしいですね。 |