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開票は多数確実僅差にて [2015年05月18日(Mon)]

fumihouse-2015-05-18T17_42_23-1-thumbnail2.jpg昨夜の開票速報でNHKは、22時34分に当確ならぬ「多数確実」を打った。畳みかけるように「大阪都構想実現せず」「大阪市存続」のテロップが出たのだが、この僅差でやっちゃっていいの?と心配になった。あとで聞けば、テレビ局中最速の当確だったらしい。

大阪都構想に賛成が571,395票、反対が565,093票。開票率は81%。その時点でわずか6,302票差である。しかも次の開票集計が出たとき、数十票差で反対票が逆転していた。

大阪市民の住民投票で投票率は66%、出口調査では高齢者の7割方が反対しており、その年齢階層の投票率が高いことを考えれば大丈夫だと判断したのだろう。地域別に綿密な推計をしているし、正直な大阪人ならぱ出口調査で裏腹な回答をすることはないと判断したのかもしれないな(京都でならばいざ知らず)。

最終結果は、反対705,585票、賛成694,844票。1万票余りの差、得票率ではわずか0.8ポイント差で大阪都構想は否決された。当事者ではないが開票速報を見ながら興奮した。

維新の会・橋下派は、大阪府と大阪市の二重行政を解消すべきとして東京からも動員をかけて大運動をした。これに対して現状維持派は、むしろコストがかかり住民サービスが今より低下するとして反対の論陣を張った。反対派には、独裁的に押す橋下市長への嫌悪感も強かった。

わたしには賛否どちらかに組することはなかったけれど、大阪市と大阪府を解体して今のあり方を変革しようとする、これも一種の地方創生の手法は認められない結果となった。大阪だけではない。府県と政令指定都市との二重行政のムダをいかに変えるかという命題は残された。日本にとって、メガ東京だけが一人勝ちし、大阪に元気がない状態は不健全な片肺飛行である。大阪の復権が望まれるのは明らかだ。