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織物に名前つけるは自負心を [2015年04月22日(Wed)]

fumihouse-2015-04-22T18_24_56-1-thumbnail2.jpg安来織という絵絣の織物がある。薄い藍鼠の単色で素朴さのなかにも、丁寧できめの細かい木綿織りである。昭和初期に始まったばかりで(既に80年を超えるが)、元々は名はなく、細々と創始者と縁者が続けてこられた。戦後民芸の大家河井寛次郎に『安来織』と名付けられ、棟方志功に絣の原画を授かった。このことによって一族に自負の心が灯されて、永代に技を伝えたいという気持ちが呼び覚まされたのに違いない。

今も代々伝えられて、労働大臣賞、勲六等宝冠章など受賞し、島根の伝統的工芸品に指定されている。あちらこちらで展覧会が開かれ人気も高いということだ。松江歴史館の展示でこのことをわたしは知った。

「名前」というものがもつ不思議な力を感じる。氏名は自己のよりどころである。間違えられるとイヤな気持ちがする。氏名をなかなか憶えられない人は軽蔑したくなる。植物にしても動物にしても鉱物だって、名前を知ることで愛着がわく。名前のない新種のものには名前がつけられて存在が明らかにされる。

名前とは単に呼称ではなく、単に記号ではない。そのものの全てを包含して、そのものの総体でもあり得る。いろいろな名前を知り憶えていきたい。人であっても物であっても。それが名前に敬意をはらうことにつながっていく。

(安来織の薄藍鼠色は、道端に咲くツルニチニチソウのように単調ではあるが、飽きのこない色を出している)