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愛おしい過去と未来にメトロして [2015年04月15日(Wed)]

fumihouse-2015-04-15T18_42_43-1-thumbnail2.jpg真次とみち子は、共通の父がいる過去へさかのぼった。異母兄妹とは知らずに愛しあい、それを知ったにもかかわらず、みち子は真次に黙って関係を続けた。

映画『地下鉄(メトロ)に乗って』で、真次は過去に行って幾度となく父の生きざまに触れた。軽蔑していた父との間に、過去と現在を超えて抜きがたいつながりを見つけて、今の自分を見直した。自分の人生ってつまらないと思っていたものが、愛おしい存在に思えてくる。それはみち子も同じだった。

「地下鉄は好きなところへ連れて行ってくれるからね」というセリフのままに、真次とみち子は過去を旅する。真次は未来に生きることを決め、死にかけていた父との和解の道を歩む。みち子は未来を捨てて、過去も含めた自己の存在を消す道を歩んだ。そう生きる(生きない)ことを決意したとき、みち子は真次を愛おしさを込めて深く愛し消えた。

原作は何年も前に読んだ。もう一度読みたくなった。仁摩図書館に行った。検索すると文庫版の『地下鉄』は書棚にあることがわかった。ところがない、どこにもない。男性の図書館員に尋ねて一緒に探してもらった。やはりない。あるはずの本が忽然と消えてしまった。消えた過去のように不可思議に文庫本『地下鉄』は姿を消していた。

女性の図書館員が助太刀して探してくれた。本来あるはずの棚にあった。もとからそこにちゃんとあった。忽然と消えたわけではない。なぜ視界から消えて見えなかったのだろう。

過去はどこかに消えてしまって見えないように思えても、実はちゃんと心と命に刻まれているのだ。それを探せるかどうかは、心の眼しだいなんだよ、と教えられた気がした。不注意男の負け惜しみだが…。