マスクには自尊感情遠ざけて [2015年04月10日(Fri)]
マスクを何のために着けるのでしょうか。もちろん、エチケットとして咳が出るときマスクをするのは常識です(常識であってほしいのが本音)。花粉や黄砂で霞む日に防御のためにマスクをすることも多くなってきました(サージカルマスクでは、実は気休め程度でしかないの)。
それ以外の目的でマスクをする者が増えてきたのはもはや周知の事実ですが、全国高校生生活・意識調査(全国高等学校PTA連合会が26年度に実施。客体7200人)によってますます明白にされました。 マスクに関する質問はこうです。 「花粉症やインフルエンザなどの病気や病気予防の目的以外で、マスクをすることがありますか?」 「ある」と答えたのが、男子で14.3%、女子では58.3%もあります。理由は次のとおりです(男子、女子の順)。回答させるほうもなかなかの心理学者といえるでしょう。 @安心するから 5.1% 12.1% A表情を人に見せたくないから 1.7% 5.6% Bみんなが使っているから 0.6% 0.7% C肌荒れを隠したいから 1.7% 10.8% Dファッションだから 0.4% 0.3% E自分の存在を消したいから 0.4% 0.1% C以外は精神的な理由であることに驚きます。少ないながらも、Eとまで考える高校生がいるとは可哀想になります。ここまで彼らを追い詰めるものは何なのでしょうか。 この調査は、自尊感(self esteem)についても尋ねています。「全体的に、自分自身に満足していますか?」(男子、女子の順)。 とてもそう思う 9.6% 4.6% そう思う 38.0% 32.6% そう思わない 39.0% 46.8% まったくそう思わない 12.7% 15.5% 男の子は5割以上、女の子は6割以上が不満を強く抱いているのです。青少年に自信をもって自分は自分、ありのままでいいんだ。他人と比べなくても自身の努力を誇らしく思えるようになってもらうにはどうしたらいいのでしょうか。 (仁摩駅の近くにある民家の庭先に咲くミツバツツジ。個性のままに咲いている) |