一票は軽いか広いかそのどちら [2014年12月04日(Thu)]
島根は衆議院選挙では2分区されている。このたびの定数是正でいくつかの小県が3分区から2分区に減らされている。それでも一票の格差は広がるばかりで、是正論者はなんとかしようと息巻いている。
一方で広大な地域が1選挙区で束ねられるのは違和感がある。出雲市は島根2区、60キロ離れた大田市仁摩も2区、さらに150キロ先の益田市でも2区。人口が少ないから当然、という向きもあろうが、この違和感はぬぐえない。私の家の近所にあるポスター掲示板と同じ配置で同じ候補者の写真が並んでいる(まあこれも当然だが)。 反対に人口が多い都会地は特別区や市を分割してまで1区に1人の議員がでる。生活単位が選挙区で分割されて一体感はないだろうし、私たちの議員という感覚は生まれようもない。小選挙区制には、雪崩現象的に第一党を決めるというメリットしかないような気がする(これは今やメリットとは言わない)。 2013年5月12日『一票は格差を認め議場にて』で書いた。高野克則氏が述べているように、区割りを固定化しつつ格差を解消するために、各議員の出身選挙区の有権者数を議決の際の持ち点として集計するのがよろしい。さらに私の考えのごとく、持ち点に直近の投票率を掛けて割り引けば、田舎者の溜飲が下がるのである。もっと言えば昔の中選挙区制に戻せば、県単位の一体感も保てるし、定数是正もやりやすいと思うのだがどうだろう? |