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故郷には景色と人と空気あり [2014年11月20日(Thu)]

fumihouse-2014-11-20T18_30_10-1-thumbnail2.jpg旅の楽しみの三要素は「景色」と「食」と出会う「人」、というのは私の持論ですが、『故郷』にも同じようなことが言えると思うのです。ふるさとには四つの要素があります。「景色」と「食」と「人」に加えて、「空気」です。

「景色」は言わずもがなです。生まれ育ち学校に通い喧嘩をして恋して道草を食って………。少年が青年となり、故郷を離れて帰って来ては見直す自分の舞台、懐かしの景色です。

「食」はなんでしょうか。郷土料理? 有名無名を問わず祭りや行事のたびになじんできた味。もうゴメンだと思いつつ、大人になって久しぶりに口に入れてみたら少年の頃が思い出されてジンワリきた人もいるかもしれませんね。母の味もその一つです。

「人」こそ故郷の骨格をなすものです。家族を軸にして、近所の友達がおり、近所のおじさんに小言を言われたり、おばさんから優しい言葉をかけてもらったりしたふるさと。交友関係が広がって遊ぶ範囲も質も変わるなかで、青年期への階段をのぼる。故郷の思い出は人とともにあるのです。

最後に「空気」とは何かと言いますと、空気感といえるかもしれません。自身がこの空気を吸いながらこの景色の中で育ち、美味しい物を楽しみながら食べて、家族や友と泣き笑い怒り落ち込んでいたというこれまでの人生を決算するという意味合いで、自分を包み込む空気です。その空気感が故郷を構成する重大な要素だからこそ、どんなに大きな災害に打ちのめされようとも、懐かしい人が転出したり亡くなっていこうとも、多くの人は故郷を求めるのです。

(私の故郷にも、こんなに赤い山椒の実が陽光に輝いて存在を主張していました)