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演劇祭ものを思うて秋深し [2014年11月02日(Sun)]

fumihouse-2014-11-02T16_40_43-1-thumbnail2.jpg第5回八雲国際演劇祭が開幕中です。松江市八雲町のしいの実シアターで明日まで行われます。わたしが昨日観たのはブルガリアの劇団が上演する『父さんのすることはいつもよし』という日本語劇です。

貧しくも愛し合う老人夫妻。夫は妻のキスをごほうびとしてガンバり、妻は失敗続きの夫をポジティブに奮い立たせながら愛で包みこみ、心から父さんのことが好き。二人は十分に幸せ。ところが老いた馬を市場に出した夫は取引を繰り返すたびに得た物は無惨に。とうとう最後には腐った林檎を家に持って帰る羽目へ。最後に大博打。夫は妻の身そのものを賭けてしまうという大失敗を犯し、ここまで人にダマされるムゴい男はあるまいに、と観客はハラハラするがそこで大逆転。すべては二人の愛に起因する災難だったが、最後はやはり強い愛によって二人は窮地を脱するばかりかお金持ちになれる……。

愛し合うことを賭博の質草とすることなど許されるのか? じゃあ、あなたはどうなのか?と鋭い詰問を浴びせられたような気分で見ました。でもそれはそこまで。二人の演技者の明るい笑顔で劇場をあとにしたのです。

残念ながら天気不調のため、『海と山のマルシェ』(音楽ライブや露天店)は中止となりましたが、ホールであった『各国パフォーマンス』では各国の芸能や入場者とのにやりとり抱腹絶倒し、腹が筋肉痛になりそうでした。

しいの実シアターは日本一小さい公立劇場とのふれこみです。小さな劇場からいつもステキなメッセージを発してくれる「しいの実シアター」です。ここで楽しんだ観客の皆さんは、「演劇は、こころの食べもの(Theatre is food for the heart)」というスローガンのままに、また明日から顔晴っていくことでしょう(わたしも含めて)。

そういえば先日、煎ったばかりのしいの実を食べました。久しぶりの熱々の味わいです。裂けた殻の割れ目に爪をかけてグイッとひき割りました。口に入れると香ばしさが広がります。噛むと焦げた苦味と実の甘味で口が満たされます。懐かしい味でした。

(写真はしいの実シアターすぐ横にあるドウダンツツジ。鮮やかな紅赤に染まって演劇と同様、目を楽しませてくれる)