CANPAN ブログ検索
Loading
  • もっと見る

« 2013年12月 | Main | 2014年02月»
<< 2014年01月 >>
      1 2 3 4
5 6 7 8 9 10 11
12 13 14 15 16 17 18
19 20 21 22 23 24 25
26 27 28 29 30 31  
検索
検索語句
月別アーカイブ
カテゴリアーカイブ
最新コメント
ふみハウス
心地よし父の胸にて寝入る子よ (02/05)
心地よし父の胸にて寝入る子よ (01/27) ふみハウス
冷たくて濡れそぼる雨陽気待つ (01/26)
冷たくて濡れそぼる雨陽気待つ (01/23) 駅伝ワクワクをとこ
元旦の賀状楽しみ友を知る (01/02)
元旦の賀状楽しみ友を知る (01/02) 食欲のをとこ
食べ過ぎを防ぐためなりよく噛んで (11/02) 正中館道場
食べ過ぎを防ぐためなりよく噛んで (10/28) 計算苦手をとこ
筋力と宇宙の闘い空間で (06/29) 計算する者
筋力と宇宙の闘い空間で (05/15)
http://blog.canpan.info/fumihouse/index1_0.rdf
http://blog.canpan.info/fumihouse/index2_0.xml
最新トラックバック
契約し黒の執事や護れやと [2014年01月26日(Sun)]

__tn_20140126191921.jpg不死身で完璧な執事、セバスチャン(水嶋ヒロ)。彼は隙のない拳法を身につけ銃に撃たれても死なない悪魔だ。父母の復讐に胸を焦がし笑顔を忘れた男装の令嬢、清玄(剛力彩芽)。彼女は伯爵、幻蜂家の主で、玩具コンツェルン・ファントム社の有能な総帥でもある。映画『黒執事』は怪しい魅力にあふれた物語だ。

女王の番犬と呼ばれる裏の顔を彼らが持ち、西と東の勢力が相手方の打倒と世界制覇を目論むという世界観は十分理解できなかったが、セバスチャンが敵をバッタバタと倒したあとに涼やかな顔で「私はあくまで執事でございます」と謙遜するのが小気味よい。

原作のコミックスの舞台は19世紀末英国で、名門貴族の執事が活躍しそうなヨーロッパでは人気があるそうだ。その彼は、伯爵令嬢の死後にきれいな魂をもらう一方で、その時が来るまでは令嬢を護り切るという契約を交わしている。まるでファウスト博士と悪魔メフィストーフェレスとの関係だ。

ヨーロッパの読者は、黒執事にファウストの結末というか、経過のようなものを知りたいのではなかろうか。ゲーテの物語では、ファウストがメフィストーフェレスからこの世を自由自在に遊泳できる力を得ていながら、実際にやったことといえば、大恋愛と決闘による殺人と権力闘争であった。確かに男の沽券をまもるためには必要なことだったかもしれないが、そんなに大事?と疑問が生じる。それに飽きたらない読者がこの日本の漫画に答えを求めた、という想像はうがち過ぎだろうか。

ファウストがこの悪魔に死後の魂を捧げる際の合い言葉が「留まれ、お前はいかにも美しい」であった。名言である。『黒執事』では令嬢が、悪魔よりはるかに姑息で残虐で醜悪なものが人間だ、という台詞を述べる。唾棄したいほど悪魔を嫌っているはずの令嬢が、悪魔への愛慕の情を表現する名言だ。両者の契約関係は新しい展開をみせて継続していく。続きはどうなるのか。漫画を読んでみたくなってきた。

(美しいが、これは悪魔の契約ではない。数日前にあった宍道湖の夕景)