規制して偽装を防ぐよきことか [2013年12月20日(Fri)]
世間ではもう忘れられた感があるが、メニューの食材虚偽問題があった。きのう19日に消費者庁が、阪急阪神ホテルズ、阪神ホテルシステムズ、近畿日本鉄道に対し、景品表示法を根拠とする再発防止の措置命令を出した。
芝エビをバナメイエビと称したり、自家製パンが他社製のパンだったり、牛脂を注入したビーフステーキがあったりと、いろいろな嘘があった。今回措置命令の対象となってはいないが、その他の嘘つき団体がここぞとばかりに頭を下げた。 消費者庁は措置命令に併せて、ガイドラインと称する運用基準や算定基準、多くの通達を出した。パブリックコメントなどで一般の意見も聞くそうであるが、食品偽装なのか、そうでないのか、それとも灰色かの定義がされることになる。 かくして、行政による規制は強まる。いち段落すると今度は規制を嫌う人々から「緩和しろ」と声が上がる。元はと言えば、お上が民を守るために不正や不安に応えるべしという発想がある。それが根強いから、日本では放っておいても規制強化が進むのだと思う。あまり官に頼るのは危険を伴うと思うのだ。 自分の利益のためならば、他人を欺いても平気だという腐った性根がこうした事件を生む。皆さんやってるから、という集団同調圧力があるから歯止めがきかなくなる。困ったことだが、わたしの中にもそのDNAは宿っているのかもしれない。 (今朝は松江でも5センチの積雪があった。平野部では初めて積もった。寒いけれども少しワクワクした) |