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切迫のときにも日常穏やかに [2013年12月15日(Sun)]

__tn_20131215230226.jpg映画『桃(タオ)さんのしあわせ』は、香港における老人介護を題材にして、なにげない日常に幸せはあることを描くものだった。

幸せと不幸せは裏表の関係にある。不運だと嘆いたことが実は思いがけない幸運へつながることがある。ラッキーと口笛吹いたら、悪魔が来て笛を吹くことだってある。禍福はあざなえる縄のごとしという諺もあるとおりだ。桃さんは劇的な幸せなど望まない。地味で色合いはないが、その平穏さにこそ幸せを見いだす。平凡で変哲もない香港の日常の風景、殺風景ともいえる光景を愛していた。

桃さんは60年もの間メイドとして働いてきた。豊かな家族はロジャーを残し国外で生活していたため、今はロジャーだけの面倒を見ている。物心ついたときには桃さんがいたロジャーにとって、桃さんは空気のような存在だった。しかし平穏は崩れた。桃さんが脳卒中を起こして倒れたのだ。ロジャーは温かかった。というか、桃さんがかけがえのない、ひょっとしたら親以上に大切な人だったことに気づき、桃さんのために老人ホームを探し、いい介護が受けられるよう奔走した。映画プロデューサーだったロジャーだが、忙しい合間をぬってホームを訪ねては桃さんの支えとなった。桃さんはなにげない平常を愛し、ロジャーと過ごす日常が好きだった。しかし病気が彼女を蝕んでいく。かけがえのない日常は遠くなったように見えたが、桃さんはそれも受け入れて穏やかに暮らす。むしろ桃さんのしあわせは病気になってから増したともいえる。一時的に麻痺を克服し、ロジャーとともに出歩く。化粧をし髪型を変え服装に気を遣い、桃さんは華やかに生き生きしていた。そして生涯を終える。

淡々と大きな山場もなく描かれた桃さんの後半生。むしろ小説として描いたら細やかな心情を表すことができたであろうが、エンターテイメントとして映画にすると少し見るほうはつらかった。特に睡眠不足の私には…。