いい夫婦だれが言ったか今日この日 [2013年11月22日(Fri)]
今日11月22日は「いい夫婦の日」。余暇開発センター(今の日本生産性本部)が1988年に提唱したものだそうだ。
夫婦とは不思議だ。親子や兄弟のように血でつながるものではない。互いの人生航路の途上で出会う。出会いはいわば偶然だ。二人は共に生きていくと決意して、心身両面にわたり深いつながりをもって家族をつくる。やがて二人は互いになくてはならない存在となる。両者が出会ったことは偶然であったのに、必然的であったかのように変化していく。偶然という過去は書き換えられたのだ。 別な言葉で表せば、過去の意味が変化する。この出会いにはそんな意味あったのかと納得し、自分なりに過去の定義を変えていくことによって、タイムマシンで時間をさかのぼって過去を変えるのと同じ効果を生み出すのかもしれない。 いい夫婦とは「いる」ものではない。「なる」ものであり、進行形で「なっていく」ものであろう。そしてどちらかが死に、もう一方が死ぬまで、「続いていく」ものだろうと思う。場合によっては亡くなったあとも生命が共振し合うだろう。それだけ縁あって結ばれた二人の必然性は高かったと言える。こうした強い結びつきは夫婦だけにとどまるものではないかもしれない。友人どうしでもあり得ることではある。それでも夫婦という関係に生まれる可能性は高いと言えるのだろう。 (写真はホシザキグリーン財団のペンギン館の展示の一部。このぬいぐるみたちにも、夫婦のような縁を感じ合う2体があるかもしれない) |