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守りたい動植物の貴重な種 [2013年10月14日(Mon)]

__tn_20131014230047.jpgホシザキグリーン財団が主催される「ホシザキ野生生物研究所研究報告会」を聴講してきた。動植物や環境修復の分野で各研究員が発表された。持ち時間は一人20分。パワーポイントを使って写真や図解、素人にもわかりやすい表現で発表されて興味が湧いてくるものだった。

オニバスを絶滅から救うにはどのような保護増殖法があるのか、隠岐固有の昆虫種がいかに貴重な存在であるか、準絶滅危惧種に指定はされていても生息数がわからなかったシロチドリ数をいかに推定して保護に活かすか、日本海側では初知見であるマメアカイソガニの特徴と近種のカニとはどう違うのか、宍道湖・中海・美保湾で捕獲したスズキの解剖から汽水域環境と生態系の変化をどう考えていくか。そうしたことが丁寧に発表されて有益であったと思う。その上で質疑応答があったので、わたしも質問と意見を申し上げた。

確かによくわかったけれども、各分野の研究内容が動植物の保護や環境保全にどう役だっているのかを世間に示すことによって、危急に瀕する地球環境に警鐘を鳴らしていくことのできる研究所になっていけるのではないか。たとえばニッチなマメアカイソガニが日本海側で初めて見つかったことはどんな意味があり、そのカニをどれだけの研究者が探求しているのか。そうした全体像を示していただければ、研究や観察の希少性や貴重さがより鮮明に見えてくる。さらにはこの研究所が、生態系の変化と環境の悪化を研究内容から明確にし社会に訴えることができると思う、と。

公益財団法人ホシザキグリーン財団の定款第3条では、≪人と自然の調和した自然環境の保全に寄与することを目的とする≫とうたうことからすれば、財団の使命は大きい。

来月にも同じ内容で発表会が催される。来年もまた続くであろう。貴重な動植物を集め、飼育室で実際に飼い、来訪者にも見せて、種を守り、地域環境のなかで詳細に調べつつ、教育的にも広めていく。そういった活動をされている野生生物研究所や宍道湖自然館ゴビウスの活動がさらに活発になるよう願っている。

(セイタカアワダチソウの黄色の群生に目を奪われているうちに、いつの間にかツワブキの黄色がお目見えした)