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つかぬことなくて七癖口癖か [2013年06月27日(Thu)]

__tn_20130627200540.jpg「つかぬことを伺いますが…」という口上で私に話しかけてくる人が職場にいる。「つかぬこと」と言われると一瞬身構えてしまう。どんな難問を投げかけてくるのか、面倒なことでなければいいな、と思いつつ顔を見て話を聞く。意外にそうでもなくて安堵することが多い。ときには判断できなくて考えて悩み、助けを求めて一緒に動くこともある。要するに「つかぬこと」というのは彼のクセなのだ。

『つかぬこと…』というのは、「今までの話とはつながらないけど(まあ許してよ)」という口上でつながっていく、まあ接続詞のようなものだ。人によっては、ぶしつけなことを聞いて礼儀をわきまえないけど、と同じ意味で使っているのであろう。それまでの話とは関係のないことを出し抜けに話題に出したり、開口一番に直球を投げ込むことだから、英語ではBy the way(ところでねえ…)」と訳せるのかもしれない。

もうずいぶん前に上司から、私の口癖「実はですねえ…」をなんとかしろ、と言われたことがある。どんな打ち明け話で失敗した始末をつけさせられるのかと不安になるというのだ。確かにそうだ。以降、「実はですねえ」はなるべく封印するように努めた。大昔のことだ。

「あの〜……」と語尾が伸びるのも、相手に対し同じように不安を感じさせる言い回しだ。言わなくてはいけないけど勇気が出なくて逡巡している、そんな迷いをズバリと表す言い方だ。迷いはいろんなところに出ていく。言葉に、態度に、表情に、目や口角に。人間だもの、迷うのは当然のこと。迷って悩んで戸惑っていこうじゃないか。