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語らって目標定めOJT [2013年05月22日(Wed)]

__tn_20130522192131.jpgOJT(On the Job Training)。職場の実務をやりながら上司や先輩が職員を教育訓練する手法である。反対に、職場を離れ研修会に参加して訓練を受けるのをOff JT(OFF the Job Training)という。よく知った言葉ではあるが、ではどのように、どんな方針でやるのかということになると、意外とやり方がわからないのがOJTでもある。(株)インソースの青木講師から有益な話を聞くことができた。概要とわたしの感想を取り混ぜて紹介する。

【人材育成をOJTで行う例】
●船の厨房に配属された職員AとB。指導員はαとβ。αはAに対し、「自分は忙しいから当分は皿洗いをやってくれ」と。βはBに「この船には300人の乗組員がいて10の部署に別れる。長い航海で食事は楽しみと健康のために重要だ。まず基本の皿洗いをやってもらう。皿を洗いつつ各部署で人がどんな仕事ぶりをするかを見てほしい。いずれ君には厨房でリーダーになってほしいのでそのつもりで」と示した。AもBもやっている仕事は同じだが、伸びが全く違うであろうことは想像がつく。目標と見通しをあらかじめ示し、「考え方の軸」を部下に擦り込むことがOJTの核心部分。

●新しく配属された社員Cを罵倒する上司。友人がCに「酷すぎる上司だな!」と言うとCは「いや違う。配属されたときに、君を1年後には一人前にするため少々厳しくやるがついてくるか?と聞かれた。僕ははい!と応えたから」。そういうふうに事前了解があれば厳しい指摘にも耐えられるし、モチベーションも保てるものだ。あらかじめ目標が明確にあり、本人が納得して取り組む姿勢があれば、その「考え方の軸」に沿って人は伸びていく。

【講師の実体験から「考え方の軸」】
●3.11の地震が起こったその瞬間、ディズニーランドではパレードの最中。パレードの高い櫓でパフォーマンスするのは多くは十代若者スタッフ。アルバイトとはいえ彼ら彼女らは「夢の国」の主体者であるという自覚が擦り込まれている。パニックに陥る可能性もあった園内でパレードスタッフはひたすら笑顔を振りまき客を落ちつかせ混乱を回避。地震による建物への被害がないと確認された2時間後にやっと来場者は室内に退避できた。全く見通しがない状況でスタッフはがんばった。本部に引き揚げたときに、彼ら彼女らはどっと泣き崩れて十代の顔に戻ったのを見た。夢の国を作る主体者という「考え方の軸」があれば、指示を与えられなくとも最適な行動を起こすことができる。