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言霊に支配されたは原発は [2013年03月24日(Sun)]

__tn_20130324193053.jpg福島第一原発事故の収束のため首相補佐官として対応に当たった馬淵氏は次のように述べる(馬淵澄夫著「原発と政治のリアリズム」新潮新書,2013年)。

≪彼らは、全てを数値とデータで判断しようとしていた。一種の強迫観念のごとく、四六時中数字を見つめていた。数字と矛盾する仮説はことごとく否定される。
 そして、その数値を元に導き出される結論は、いつも楽観的なものが多かった。(中略)原子力ムラの人間というのは、「最悪の事態」を想定すること=「最悪の事態」の発生を宣言することだと考えているようだった。だから、データや数値の中から一つでも多く安心材料を見つけては、それを積み上げ「楽観論」を形成する。
 故に彼らの論理は非常に脆かった。安定冷却が本当にできているのか、地下水は汚染されていないのか、素人でも考えつく疑問を東電や保安院にぶつけても、彼らはそうした疑問を否定し、「大丈夫です」を繰り返すことが多かった。
 それでも追及を続けると、最終的には「誰も実際の様子を見ることはできない」「確認することはできない」「あくまで可能性の問題」だと言葉を濁した。不確かで曖昧な認識の上に立てられた空論に過ぎなかったのだ。≫
 
最高の原子力工学と技術を持つ人びとが実はそこまであやふやな論理で動いていたとは驚いた。最悪の事態を想定することが最悪の事態を招き寄せると考えていたとは、平安貴族と同様に言霊に支配されていたということではないか。

そんな彼らとても、一人ひとりをとってみれば良識ある常人であり、決して世間が言うような魑魅魍魎の世界ではないという。だが、原発継続を不利にする情報には目をつぶり、事実を隠蔽する組織悪が表に出てしまうという点で、日本的組織の悪弊がここにもあったことを知った。順風満帆のときにはイケイケだが、ほころびがあらわになると、どうしていいかわからない、空気に流されてしまうという悪弊である。

(写真は赤いアマリリス。隈取りをほどこした怒りのプロメテウスのように見える)