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文化的最低基準の生活よ [2013年03月09日(Sat)]

__tn_20130309222712.jpg生活保護の受給者数が過去最高に達しており、低所得でも保護を受けていない人や一部の年金生活者に比べれば生活保護水準が高すぎるとして、基準額を抑制する検討が進められている。生活保護法は憲法第25条に基づいている。「すべて国民は、健康で文化的な最低限度の生活を営む権利を有する」というあれである。国はその責任で「困窮するすべての国民に対し、その困窮の程度に応じ、必要な保護を行い、その最低限度の生活を保障するとともに、その自立を助長することを目的と」して、生活保護の制度を守ってきた。

このたびの検討では、教育扶助や住宅、医療、介護、葬祭などを除く生活扶助(月々の日常生活費)の基準を適正にすること、不正受給対策を 徹底すること、自立・就労支援を強化すること、その上で、生活保護全般を適正化することが意図されている。

最低限度の生活を国民の目線で適正化すること。これが行き過ぎると限界まで困窮して飢え死にする一歩手前の人まで追いつめることは以前から心配されている。餓死事件が起きるたびにマスコミは、行政はなにをやっていたのかと叩く。一方で不正受給が発覚すると鬼の首を取ったようにして騒ぎ立てる。これをマッチポンプという。

資力調査(ミーンズテスト)で預金などを調べ上げられて、生命保険は解約、不動産は売却、血縁者からの援助も最大限に提示させられ、他に生活の糧を得られないことが確認されてはじめて保護を受けることができる。丸裸にされるようなものだ。最後の拠りどころというだけあって、厳しすぎる生保への道。いったん生保が始まると自立更生への道は相当困難となる。

もちろん不正受給を許してはならないが、困窮者のふりをして裏では高級車を乗り回していたなどという悪辣な輩は、215万人のうちの数えるほどにしかすぎない。多くの生保受給者はいったん陥ってしまった貧困の渦から逃れられないで苦しい思いをしている。

≪そもそも「人に迷惑をかけてはいけない」とは誰に向かって言う意味のあることばなのだろう。(中略)はじめから人に迷惑をかけてはいけないように気をつけている人には言う必要がない。迷惑をかけても平気な人には言っても意味がない。悪くすると、迷惑をかけまいと思いながら人の世話を受けなければいけない状態にいる人たちを追いつめる。「人に迷惑をかけてはいけない」と言う人は、自分は人に迷惑をかけていないつもりなのだろうか。だとしたら、それこそ傲慢というものではないか。
 「人に迷惑をかけてはいけない」ということを真剣に考えるなら、このことばが無神経に発せられたときの迷惑に思いを致すべきなのではないかと思う≫
  (小林和之『「おろかもの」の正義論』ちくま新書,2004年)

条件を厳しくすれば本来必要な人が受けられなくなる。緩くすれば不正の輩が増える。極論を言えば、少々不正受給をする連中がいたとしても、生活困窮者が安心して生保を受けられる社会が望ましい。それに反対する人が多くなったということは(多分)、社会全体に余裕が失われているということを示している。