フェルメール増えるばかりのメールかな [2012年11月07日(Wed)]
真珠の耳飾りを起点にして三角が美しい君よ
なにか変な言いぐさだね。でもこれは誉め言葉だと思ってくれたまえ。三角は美しく安定感に満ちている。君の真珠のイアリングで輝く光、君のやさしく半開きになった濡れた唇、君の左目の輝く白い光。この三つのハイライトを結んでごらん。三角形になるだろ? 左右の眼光と唇のハイライトを結んでも三角形。イアリングと頂点に肩と背中、胸のラインも三角形。君の通った鼻筋も三角形。やさしい曲線をえがく顎の線を額まで伸ばしても三角形。巻いたターバンの端までも広がって三角になっている。三角形は美しい。三角に彩られ君はさらに美しい。 ハイライトを駆使して光り輝く君よ 背景は暗いのに君の顔は明るく照らされている。ガラス窓から入った秋の陽光が君の顔面をまばゆく照らし、君の微笑みは光を放っているように見える。なんという素晴らしさ! 綺麗、可愛い、素敵、可憐、愛くるしい、華麗、どんな形容をしても君の美しさを表現することは不可能だ。しかも理知的な君。私は君に首ったけ。 トルコ風の衣装に身を包み、ラピスラズリの青色に包まれた君よ 武井咲が同じ装束で君を真似たものだから、いかにも君は最近の人のような錯覚があるけれど、君は17世紀の人だ。スペインから独立したネーデルランド共和国が東インド会社など交易で栄えた。新興商人や市民がパトロンとなって芸術の花が開いた頃、音楽や建築はバロックの頃でもある。江戸幕府の日本では鎖国で国を閉じていた頃だ。400年近い歳月が過ぎたとしても、君の瞳は永遠だ。「君の瞳に乾杯!」と言っておこう。 マウリッツハイスにあって人気の的の君よ 君は何を見つめているの? 言うまでもなく私だね。君とともに愛を語った日々、そしてこれからもまた語り合うであろう未来。その潤んだ目温かい眼でずっと私を見つめてほしいものだね。 |