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始まりが清き空気に照らされて [2012年10月13日(Sat)]

__tn_20121013123931.jpg斐伊川の河口、宍道湖岸に出た。今朝の外気温は7℃。朝焼けが始まる前の空気は引き締まって大山がキリリと浮かぶ。金星はまだぎらぎらし、木星も十分明るい。空が真っ暗なときは雲ひとつなかったものの、点々と薄い雲が浮かび、さらに薄い膜をかけて東の空にたなびいている。

雲が色づき始めた。単に茜色と表現しては言い足りない。橙や紅、赤、朱、オレンジ色でもない。刻々と千変万化に染められていく雲たち。形が変われば色が変わる。光の角度が変われば色合いが絶妙となる。光の粉をまぶした彩雲、輝くベールとなって空の変化に花を添える雲。えもいわれぬ味わいだ。

大陸から飛来したばかりの小白鳥は川の浅瀬に陣どってクークー鳴いている。一羽が飛び出したが、あとへ続くものはない。雀が近くで鳴き始める。刈り取った田んぼの辺りでは雲雀も鳴いている。雲雀は春鳴くだけではないと知る。澄んだ清らかな声だ。烏はだんだんと数を増やしてクワァカーとやかましい。マガンも目覚めたもよう。まだ大編隊でモーニングフライトをするほどの時季ではないようだ。実はそれを期待していたのだが残念。どこかで犬が鳴いている。ススキの原からはパチパチと何の音だろう。遥か遠くに車の音がする。ひとの活動が始まったようだ。

西の空には青紫の雲が浮かんでいる。東に目を転ずると光彩が変わったのがわかる。大山のシルエット右側がひときわ明るくなった。まもなくあの辺りから日が上るのだろう。午前6時の煌々たる太陽が上る。山の影はひときわくっきりと、山際も朱に染まる。わずかに十数秒で変わる目前の光景。麗しい朝焼けの姿。山の中ほどに平たくたなびく霞を見れば桃源郷のようだ。

田んぼや草むらのみどりがくっきりとしてきた。ジリジリと刻々と風景を変えて太陽が上っていく。白鳥が4羽飛び出した。今日の餌場に向かうのだろう。今日も一日が始まった。