隠岐の海士ないものないと覚悟決め [2012年10月01日(Mon)]
『ないものはない』
これは島根県の隠岐群島・中ノ島にある海士町のキャッチフレーズである。覚悟をこめたいい言葉である。自立心にあわせ、協和の心意気が感じられる。意味をわたしなりに解釈してみると…。 【1】道行く人が溢れて湧いて出てくるような多くの人口、若者も中年族も老若男女が集って楽しむ場所、贅沢を思うがままにできる富、自在に欲しいものが買えて24時間開いているショッピングセンターなどなど。それらは無い。「ないものはない」。 【2】ないものはないが「あるものはある」。農山村にある豊かな資源、新鮮な野菜や水産物はいくらでもある。気心の知れた間柄から丁々発止に議論し合える良好な人間関係、産業を生み出そうと人々が集まるエネルギーなどなど。「あるものはある」。 今ある様々な資源を最大限に生かして、今現在海士に住む人びと全体でいい地域を作っていこうという決意。みなぎる情熱。それらが十分に表されたキャッチフレーズであると思う。わたしも、海士の皆さんの爪の垢を煎じて飲む、思いきるときがやってきたようだ。 |