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時空超え見通すところ幸せか [2012年06月23日(Sat)]

__tn_20120623224122.jpg不思議な少年』でマーク・トウェインは、16世紀オーストリアの村に美少年サタンを登場させる。おつきあいの相手は村の純真な少年たちだった。

サタンは万能だ。数時間先の未来も数百年、数千年先の未来も、しばらくまえの村のことも、数千年前の歴史も見通せるばかりか、地球の隅々どころか宇宙空間を超えて一瞬で移動できる。フィッシャーをはじめとした少年たちを時空の旅に連れて飛んでいく。しかも他人の心を気ままに動かし、人の気を引いて常に人気の的。人の運命を知るだけでなく、頭の中でイメージをひとひねりするだけでその運命を変えてしまうことも出来る。欲しいものは直ちに奇術のように目の前に差しだして与える。愛があるかというとそうではない、サタンは冷淡だ。人間などとるに足らないちっぽけなものと認識し、心の底からバカにしている。

美少年サタンは少年たちにこう語る。

≪そうだ、君たちのあそびにこんなのがあったね。煉瓦をずっと数インチおきに並べる。そして、誰かが端の一つを倒すと、ついでの隣の煉瓦も倒れる。そんなふうにして、次々と倒れていって、最後には全部が倒れてしまうというやつだよ。これが人生ってものなんだな。
 (中略)
(人間の一生を)前もって決めるかって? いや、そうじゃない。それを決めるのは、人間の境遇と環境、これさ。つまり、まず最初の行為が、次の行為を決定し、さらにそのあと、すべての行為を決定してしまうわけだな。そうだ、こう言えば、もっとわかりやすくなるだろうか。かりにある人間が、こうした一連の行為の中の、ある一つを抜かしてしまったとするね。ほんのつまらないような行為だが、たとえば、あ る日の何時何分何秒の、そのまた何分の一かに、本来ならば彼は井戸へ行くはずだった。ところが、それをやらなかったとするね。おそらくその人の一生は、その瞬間から、まったくちがってしまうはずだ。そのときから、死んで墓に入るまで、彼の一生は、彼が赤ん坊として最初にやった行為によって決められた一生とは、まるでちがったものになってしまうだろうと思うな。≫
  (『不思議な少年』マーク・トウェイン作,中野好夫訳,岩波文庫)

一生があらかじめ決められた運命どおりに進んでいくとは思わない。すべてを知り、見通していることが幸せなこととは思わない。しかしドミノ倒しのとおり、行為AがBの原因となり、Bが原因となって結果Cが現れる。次々と因果が重なっていくことは間違いない。いま一瞬わたしが抱いた思いや、他へ語ったひと言や、ひとつ一つの行動が未来を決していくことは確かだ。いまをおろそかにはできない。
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