停電の満月明るしギター弾く [2019年09月14日(Sat)]
昨夜は中秋の名月、今夜は満月で真ん丸。しかも雲がなくて明るい。消防署と中国電力が20時20分ごろにやって来て、近所の送電装置に故障が起こり緊急点検を行うので9時くらいにも停電になる。長くなるかもしれないしすぐ終わるかもしれない。機械を開けてみないことには状況はわからないと。
千葉で今も解決していない大規模停電の例もある。すぐに全員が風呂に入る態勢になって、洗い物を済ませて、懐中電灯を用意し、蝋燭とマッチも備えた。9時になる5分前に停電はやってきた。 まだ風呂に入っていた者のために懐中電灯で入り口から照らし、わたしは蝋燭をつけた。カーテンと窓を開けると月明かりが頼りになる。電気というものがなかった大昔には、月がどれだけ人々を力づけたことだろう。素晴らしい天然の照明装置だと思う。反対に雨だったり、新月に近いころだと暗い。よほどのことがない限り家でじっとしていたことだろう。 蝋燭を頼りにギターを取り出した。月の元のギターはなかなか乙なものだ。一曲引き終わろうとした時に電灯がついた。テレビも画面と音を取り戻した。日常が戻って嬉しくはあるが、実はわたしは蝋燭の火の揺らぎが大好きだ。 (闇を意識したデザイン。石見グラントワのロビー) |