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儚んで死んではならぬ命は大事 [2019年08月20日(Tue)]

fumihouse-2019-08-20T18_46_50-1-thumbnail2.jpgまだ先だが、9月10日からの一週間は自殺対策基本法によって「自殺予防週間」とされている。島根県では、自殺ではなく自死という用語を使ってキャンペーンを行う。自死の言葉には、自殺はいけない!という心理的抑制力を弱めてしまうという反対意見もあるが、亡くなられた方や遺族、未遂者の尊厳を傷つけないよう配慮する意図がある。

いずれにせよ、誰かを自死に追い込んでしまう社会は闇である。啓発活動がもっと必要であることに異を唱える人はいないだろう。悩みをかかえた人が受けてほしい支援の中核は相談体制。そして周囲の心遣いである。厚労省が作ったここ数年のポスターを眺めてみた。

【H27】気づきの輪、もっと広げよう
【H28】そばにいるからね。あなたのために、何ができるのだろう。
【H29】あなたが悲しいと、わたしも悲しい。あなたがうれしいと、わたしもうれしい。
【H30】ほんの少しの勇気と行動が 世界をやさしくする

変化に気づき、声をかけ、寄り添う。じっくり耳を傾け、温かく見守って、支援先につなげるのがゲートキーパー。みんなが助け合って、自死に追い込まない、追い込まれない社会をつくろうと訴えてきた。

その甲斐あってか、1998年から14年連続で3万人を超えていたのが、2012年以降は3万人を下回った。2万人以上が自ら死を選ぶというのが異常であることに変わりない。そして今年のコピーは次のとおりである。

  待っています あなたの声を
    悲しい・つらい・助けて・苦しい

こころの健康相談統一ダイヤル(0570-064-556)やSNS相談の検索先も示した上で、身近な人が見守り援助のゲートキーパーになることで命を絶つ人を減らそうと訴える。ゲートキーパーとは特別な人でなくてもできる、いつでも・だれでも・どこでも・・・とその役割を強調する。つまり、温かい社会というのは少しおせっかいなのだと思う。

(武田信玄公の肖像がたくさんの人の写真で出来上がっているように、人間は一人では生きられない。温かい一言をかける勇気が必要だ)
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