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神々の里にたなびく朝霞 [2011年08月19日(Fri)]

20110819224447.jpg≪町の人たちの生活が始まる早朝の物音に起こされて、私は小さな障子を開けて朝の様子を眺め渡す。
(中略)
 その光景の魅力はどうだろう。あの靄に浸されて定かならぬ朝の最初の艶やかな色合い。こういう朝の色綾は眠りそのもののように柔らかな靄から軽く抜け出て目に見える蒸気となってうごく。ほのかに色づいた霞は長く伸び広がって湖の遙か彼方の端にまで達する。それは古い日本の画帖で読者も見たかもしれない長い帯状の雲で、それまで実物を見ていない限り、画家の気まぐれな思い付きと片付けてしまったかもしれない代物だ。山々の裾はすべてその霞で隠される。さらに霞は果てしなく長い薄織り布のように、より高い峰々をそれぞれ違った高さの所で横切って進む。この奇妙な霞の有様を日本語では霞が「棚引く」と言うが、そのため湖は実際より比較にならぬほど大きく見え、現実の湖というよりも寧ろそれは曙の空と同じ色をした美しい幻の海となり、空そのものと見事に溶け合う。幾つもの峰の頂が濃い靄のなかから島のように浮かび、山並みのかすかにたどれる輪郭の幾すじかは果てしない土手道のように伸びつづけながら先細りして消え失せる。それは素晴らしい混沌の領域で、淡い朝靄がごく穏やかに立ちのぼるについれていみじくも変化してやまない。≫

 (『神々の国の首都』神々の国の首都,小泉八雲著,講談社学術文庫)

前線が日本列島に停滞しており、暖かく湿った空気が流れ込んでいることで各地で激しい雨が降っている。出雲地方も夕方から断続的に雨が降り続いている。幸いに気温がぐっと下がって過ごしやすくなった。これから一気に秋が迫ってくるという予報もあるが、ラフカディオ・ハーンが描いた「淡い朝霞」が棚引き、宍道湖が「美しい幻の海」になる光景が見られる秋となる。

まだまだ夏の残照は残るが、冬へのもの悲しさも含んだ艶やかな秋がやってくる。去年ほどではなかったとはいえ、暑さに苦しんだこの夏。汗みどろになって過ごしたこの夏。室外に出ると暑さで体が浮き上がりそうになったこの夏。ようやくおさらばできそうだ。
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