浦島はリュウグウ去って玉手箱 [2019年02月21日(Thu)]
浦島太郎は竜宮城で遊び呆けた。帰ると実は幾十年、いや百年経ったのか。寂しさに耐えられず乙姫からもらった玉手箱を開いてのちはご存じのとおり。開けてはいけない!と忠告するくらいなら渡すなよ、と思う。浦島だって頑張れば新環境に慣れたろうに、ああ可哀想!
さて、昔話の玉手箱はひと抱えの箱だった。探査機はやぶさ2が小惑星リュウグウから持ち帰る予定の宝物は砂塵である。わずか0.1グラム。しかし、地球に生命が誕生した起源の解明に役立つかもしれない。微少であっても宝の山だ。 地球から電波が40分もかかって届くところでのプロジェクトは困難を極めたことだろう。JAXAは今日の午後から1日、リュウグウへのはやぶさ2の降下を開始した。目当ては直径6mの平地で大変な精度が必要だ。時間差を考えると、はやぶさ2に任せるしかない。着陸は明日22日の午前の見込み。 宇宙への苦難の道、凱歌とどろく栄光へ。挑戦は続いていく。そして終わらない。 (白梅のむこうの曇り空を抜けると果てしない宇宙へつながる) |