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エクレアと甘いお菓子に目がなくて [2012年03月11日(Sun)]

20120311214751.jpg宮城・石巻がロケ地となった映画『エクレール お菓子放浪記』。主演の男の子・アキオは、奇跡の歌声を聞かせてくれた。透きとおって輝きがあって音程は正しく艶まである。よく通る声で心地よいボーイソプラノだ。芯のある強さが、アキオのまっすぐな目に表れていた。

孤児院を飛び出し空腹の中で金平糖を盗んで必死に逃げるシーンから始まる。暗がりに浮き出す走る少年の輪郭。目に焼き付く冒頭だった。アキオの生活の場は転々とする。少年感化院、ばあちゃんの養子、遠山刑事、映画館の小僧、旅芸人一座、大空襲後の上野で小さい孤児たちとの窮乏、ずっと続いていた洋子先生との文通など、新生活へどのようにうまく適応していったのかという説明はほとんどなく、アキオの強さと順応力をスクリーンに写しテンポよく物語が進んでいた。

が、のど自慢大会で「お菓子と娘」(西条八十作詞)を歌い、恩師洋子先生と再会する場面で長々と顛末を語らせ過ぎたところは少々蛇足だったように思う。

ロケ地は大震災前の石巻。エキストラとしてこの映画に参加した方で命を落とした人も多かったと聞く。奇跡の歌声を聞いているときにエキストラ観客は満足げにカメラに映し出されていた。思わず涙がこぼれ落ちそうになった。

今日は「3・11」。悪夢からまる一年。マスコミや各地のイベント、鎮魂と復興への強い思いがつまった一日であった。今日の上映会場島根県民会館中ホールは主催者の呼びかけで黙祷から始まった。3・11を忘れまい。
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