CANPAN ブログ検索
Loading
  • もっと見る

«刻まれてボクは絶対死にましぇん | Main | 情念の強い歌声ファドを聴く»
<< 2019年10月 >>
    1 2 3 4 5
6 7 8 9 10 11 12
13 14 15 16 17 18 19
20 21 22 23 24 25 26
27 28 29 30 31    
検索
検索語句
月別アーカイブ
カテゴリアーカイブ
最新コメント
ふみハウス
心地よし父の胸にて寝入る子よ (02/05)
心地よし父の胸にて寝入る子よ (01/27) ふみハウス
冷たくて濡れそぼる雨陽気待つ (01/26)
冷たくて濡れそぼる雨陽気待つ (01/23) 駅伝ワクワクをとこ
元旦の賀状楽しみ友を知る (01/02)
元旦の賀状楽しみ友を知る (01/02) 食欲のをとこ
食べ過ぎを防ぐためなりよく噛んで (11/02) 正中館道場
食べ過ぎを防ぐためなりよく噛んで (10/28) 計算苦手をとこ
筋力と宇宙の闘い空間で (06/29) 計算する者
筋力と宇宙の闘い空間で (05/15)
http://blog.canpan.info/fumihouse/index1_0.rdf
http://blog.canpan.info/fumihouse/index2_0.xml
最新トラックバック
暑すぎて野良犬だけが動いてる [2017年11月05日(Sun)]

fumihouse-2017-11-05T13_41_40-1-thumbnail2.jpg暑過ぎる夏。したたる汗をぬぐう。冷房などない。扇風機はあっても涼しくない。戦後すぐの都会の暑さは今とは比べものにならないだろう。村上刑事(三船敏郎)は佐藤刑事(志村喬)と共に拳銃窃盗犯を追う。映画『野良犬』(黒澤明監督)は、暑さと苛立ちが極まる環境にあって、運命に抗う人間と反対に流される人間を対比しつつ、戦後の闇市の風俗などを興味深く描いている。

暑さが我慢の限界を超えたとき、雨は降り出した。沛然たる雨で猛暑は一段落した。が、暑さとは違う難点があらわれる。家は雨漏りし、道路はぬかるんで往来の邪魔となる。戦後の混乱期を象徴するかのように次々と問題点があらわになる。

追われる犯人遊佐は外地から復員して帰りの汽車で全財産のリュックを盗まれた。それで道を踏み外したという。村上も同じ境遇だった。一方は犯罪の道に走り、村上は発起して警察官となった。村上は思ったに違いない。「遊佐は野良犬だ。危険な野犬を解き放ってはいけない。自分も野良犬のようなもんだが、放り出さずに犯人を追い詰めてみせる」と。白い麻のスーツを着てネクタイを外さない新米刑事・三船敏郎は精悍そのものだった。

復員服姿で村上刑事が闇市を歩く場面は、上野の闇市で隠し撮りを行ったという。多くはスタジオでのセット撮影である。場末のホテル、女のアパート、警察の鑑識課、街角の風景など精巧できめ細かなセットが印象的だ。中でも本物と見まがうばかりの真夏の雲と空。カットの中で雲が動かなかったので描いたものであることが知れたが、凄い出来だったと思う。

(食品・装飾品・化粧品に金箔を施した箔座 日本橋。外壁も内側も金箔が手打ちされた黄金の天空。外はトランプ対応警備で警察官が多かった)
コメントする
コメント