伝統の色はとりどり日本の美 [2017年10月15日(Sun)]
薄紅のコスモスが風にゆれる
利休鼠の雨が降る 鈍色(にびいろ)の冬の空から雪落ちて 空木の別名は卯の花色の名のとおり 真綿色したシクラメンはすがしい 藤田嗣治の裸婦像は乳白色の肌 こんがりと狐色なり料理本 グラスにそそぐ琥珀色のウイスキー 明治以来文明開化は煉瓦色 遷宮の出雲大社は檜皮色 栴檀の花はさわやか初夏の楝色(おうちいろ) 夏のおいしい野菜の茄子紺 津和野の鯉に菖蒲色 みずみずしい若草物語に若草色よ ティーグリーン微粉末なり抹茶色 苔むしてモスグリーンとは苔色の 柳に風の柳色 ラピスラズリはフェルメールの瑠璃色 秋色の雲を追いかけ空色と水色 紺色をジャパンブルーで応援す 千早ぶる神代もきかず龍田川からくれなゐに水くくるとは (カリンの実が秋空に映える) |