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傷つけて軽いいたずら我知らぬ [2012年01月17日(Tue)]

昨日はイタズラをしたという話を書いたので、今日も「いたずら」をテーマにしようと思う。

「それいけ!アンパンマン」は言わずとしれたアニメ。やなせたかし原作の絵本からテレビ化されて四半世紀も続く。ジャムおじさんが作ったあんパンの種に、降りてきた命の星が宿ってアンパンマンは誕生した。バタコさんがつくってくれた服やマントを着用して自由に空を飛ぶ。かわいい顔に似合わず怪力無双で向かうところ敵なしだが、顔が濡れたり欠けると力がなくなる。新しい顔に交換すると元気100倍になって、アンパンチやアンキックでばいきんまんをやっつける。

アンパンマンが子どもたちに与えてきたメッセージはとても有益なものだと思う。大人になってからも、このヒーローにまつわる勇気や正義、忘れ得ぬ友情、感謝の笑顔、不屈の闘志といった価値観を思い起こすであろう。テーマ曲『アンパンマンのマーチ』とともに。

  なにが君の しあわせ なにをして よろこぶ
  わからないまま おわる そんなのは いやだ!
  忘れないで 夢を こぼさないで 涙
  だから 君は とぶんだ どこまでも
  そうだ おそれないで みんなのために
  愛と 勇気だけが ともだちさ
  ああ アンパンマン やさしい君は
  いけ! みんなの夢 まもるため

ところで、「いたずら」だ。ばいきんまんがアンパンマンや町の人々にもたらす厄災は酷く醜い。暴行、傷害(殺そうと思っているとしか思えない殺人未遂だって多い)。さらに、放火や爆発での破壊、窃盗や強盗はもちろん誘拐にいたるまで、超弩級の犯罪者である。ドキンちゃんも同罪だ。ばいきんまんの共犯であり、犯罪を教唆し幇助する罪には限りがない。

にもかかわらず、アンパンマンは「ばいきんまん!いたずらは許さないぞ!」なのである。悪戯という言葉だと、単にやんちゃであったり、調子にのって悪ふざけをしたり、からかったりする程度のニュアンスしかない。子どもたちに有益な価値観を与えたのと同様に、少々非道な「いたずら」をしたとしても、「所詮はいたずらだ」と軽くすましてしまう感覚を養ってしまうことがないだろうか、と私は心配している。杞憂だろうか?
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