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アラバマに父子の絆と価値を見る [2017年02月14日(Tue)]

fumihouse-2017-02-14T21_59_19-1-thumbnail2.jpg映画『アラバマ物語』は第二次世界大戦より前、1930年代のアメリカの物語。公民権運動より以前に黒人差別と果敢に戦った弁護士(主演グレゴリー・ペック)の物語。そして兄妹の成長譚。

アティカス弁護士の弁舌が心を打ちます。幼い兄妹も父の弁護を法廷で傍聴しています。人種的偏見は激しく、米国南部という土地柄もあって、白人一般には黒人憎しの感情が渦巻いていました。黒人は無能で乱暴者という固定概念にも呪縛されています。白人の急進派からは命を狙われていました。それを弁護しようとするのですから、アティカスも危ない。子どもたちにも魔の手が忍び寄りました。それでもアティカスは非暴力で対抗します。

陪審員は白人だけから構成されていましたが、アティカスは真実を丹念に緻密に追求し、多元的な社会的価値を大切にしたリベラルな弁舌で、予断と偏見にまみれた白人たちの心にも訴えかけました。自由と機会の平等にこそ大切だとするアメリカ的価値観を力説しました。その良心に陪審員たちも心を動かされたように見えました。

しかし有罪を評決したのです。黒人など信ずるに足りないと。被害を訴えた白人一家の言っていることは全て正しいと。まだ時代は熟していなかったのですね。幸いにその後アメリカは良い方向に変わっていきました。それに引き替え、近頃アメリカは急激におかしくなったものです。

「ポスト・トゥルース」という言葉が近頃よく聞かれます。「脱・真実」、さらに逸脱して「しち面倒くさい真実なんてどうでもいい。私のやりたいままに」。そんな意味合いです。

もはや世論を形成するにあたって、客観的事実や論理が意味を持たず、個人の感覚に訴えかけたものだけが影響する世になったのでしょうか。まるでヒトラーの言うままにユダヤ人や障碍者を血祭りにあげ、彼を独裁者に祭りあげた時代に戻ったかのようではないですか。

事実とは異なる嘘ニュースを信じる人びと。反証されても、ネットでそう騒がれているから、有名人物がそうTwitterでつぶやいたからと言って、聞く耳を持たない人びと。自分の思うままに決めつけて群れて声高に騒ぎ立てる。そんな人たちの尻馬に乗って、各国で極端な政策を訴える政治家が当選する。反知性主義という言い方もあります。今のアメリカ人にはこの映画『アラバマ物語』や、ヘンリー・フォンダ主演の『12人の怒れる男』をぜひとも見てほしいですね。
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