焼石と大雪に水なにかせむ [2017年01月27日(Fri)]
昔の人はよく言ったものだ。言い得て妙な表現だ。【焼け石に水】、そして【大雪に立ち小便】。
燃え盛る火中に長らくおかれた焼け石に少々水をかけても簡単には冷えない。それと同じように、準備が万端でなければ、付け焼き刃では効果がない。次から次へと出てくる困難にもうダメだ! 大雪が降る。黒い空から絶え間なく舞い落ちるドカ雪。弾丸のように体を打ち据え、外套に刺さるかのような大粒の霰。ブリザードのように下から吹き上げる吹雪。雪は積もる、ぐんぐん積もって足首を埋め、膝にかかり、やがて歩くことも困難になる。雪よ止めとばかりに、立ち小便を掛け続けても所詮は無力。少しは雪を溶かしても、あれよと言う間に降り積もる。あえなく水源は尽きてシトシトぽっとん。熱を無くしてブールブル。 斜面の雪道と思わぬ深雪に【あとのチェーン掛け】をしても、【あとの祭り】だよ。早めの対処で立ち往生を防ごうね。 (高杉晋作の銅像がある公園に咲く紅梅。晋作は27歳で没したが、長州藩を倒幕に方向付け、武士以外の志ある者を奇兵隊員としてまとめた) |