最盛期越えて望むは分かち合い [2016年08月21日(Sun)]
五輪も最終版。どの競技でも若い力が激突し、限界を超える力を存分を発揮し、悲喜こもごもに競技を終了している。若いってのはうらやましい。
≪加齢とともに、体力や家族など、何かを失っていく。これが高齢者の現実である。それを乗り越える鍵が「分かち合い」にある。居住空間や物の共有もあるが、とりわけ「心の共有」が大切。物を所有する幸福は、分けるほど一人分の量が減るが、心の幸福は、分かち合うほど増えていく≫ (聖教新聞〈名字の言〉8月18日付け) 最盛期を過ぎたときに何を求めるか。どう模索するのか。失うことはやむを得ない。しかし如何に全うするかが問題だ。 王子像の願いを聞き入れて、ツバメは宝石に覆われた彼の体から一個ずつ貧しい人達に配り飛ぶ。冬がやってきて二人とも安らかに死ぬ童話(オスカー・ワイルド作『幸福な王子』)が語るように、他人へ貢献すること(自己犠牲はともかくとして)と分かち合いが心の豊かさを左右する。 (初夏のころ満開だった合歓木。個々に見ると眠ったように地味だが、木が大きいので山全体を染めるかのよう) |