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思うさま時間塗り込め絵を描け [2016年06月06日(Mon)]

fumihouse-2016-06-06T22_50_47-1-thumbnail2.jpgポーラ美術館コレクション展『モネからピカソ、シャガールへ』に行ってきた。宍道湖畔の島根県立美術館にはひとが溢れていた(上野の展覧会に比べればかわいいものだが)。

モネの「ジヴェルニーの積みわら」が明るい。秋の透き通った太陽のもとに藁の小山が輝いている。藁は小麦だと思うが、子どもの頃脱穀した稲藁の山で遊んだことを思い出す。

わたし好みでいえばシスレーがいい。「ロワン河畔、朝」「サン=マメスのロワン河」は印象派そのもの。明るさを画面に塗り込めている。明るい色彩は風の音。陰翳が柔らかで大らかでタッチが優しい。そして静かだ。気持ちが温かになる。移り変わっていく微細な光や風をキャンバスに塗り重ねている。人間を見る温かい目を感じるのはアースカラーが多用されることにも表れている。微細な色分けをした緑と土。立体感が心地よい。

象徴主義や新印象派をへて、絵画は前衛の時代となる。モーリス・ド・ヴラマンクが好きだ。この展覧会での一番好みは「湖」。左右から中央に向けて傾き重なる木々。手前には護岸の手すりがあり、湖面は静かに対岸に建つ南欧風の家々を映す。赤い屋根瓦が利いている。木々の深緑に対して利いている。単調な筆致で、塗り重ねない油絵。赤と朱、緑と黄、白と灰。そうしたコントラストが不思議な魅力を醸し出す。絵がおさまる額も気に入った。複雑な意匠は花なのか、貝なのか。絵全体がオーラを発していた。

ピカソの「花売り」にも釘付けになった。南洋を彷彿とさせる色合い。女がかぶる帽子は東南アジア風だ。能書きを読むと、フランス地中海寄りの町だった。キュビズムの造形で鼻も目も口も、身体の一部ですら取り替えられたり省略されて、荒々しいタッチがぐいぐい押してくる。油をたっぷり使うのか、至るところで絵の具が垂れている。抜けた筆の毛が一本閉じ込められているのも面白い。

(遠目にはスモークツリーはもくもくと。近くにカメラ向けたなら迷路に戸惑う羊なり。これもまた明るい陽光のもとの芸術だ)
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