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«乾いてる肌を心を保つべし | Main | 創作のターシャ満ち足り花の中»
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よみがえり愛し人あり諦めまい [2016年05月04日(Wed)]

fumihouse-2016-05-04T22_02_50-1-thumbnail2.jpgレヴェナント(revenant)とは亡霊のこと。死から蘇生した人、長旅から帰ってきた人の意味もある。映画『レヴェナント:蘇えりし者』は死んだも同然だったグラス(レオナルド・ディカプリオ)が、白人に殺された現地人の妻やその忘れ形見たる息子の亡霊にも支えられながら過酷な自然を生き延びた旅を描いた。要は壮大な仇討ち物語である。

自然と書いたが、西部開拓時代の科学技術が未発達な頃、残酷なまでの天候や季節の移り変わりを意味するのはもちろんだが、ヒグマや狼など強い動物の攻撃も含む。さらに人間界も原住民対白人という単純な図式でなく、部族ごとに原住民が戦い、出身国やグループごとにも争って、裏切りも茶飯事だった複雑な様相も厳しい自然と言うにふさわしい。

潜めた息づかいから映画は始まった。うめき声やすすり泣き、瀕死状態の虫の息。絶望にあえぎ、天を仰いで嘆息を漏らす。そうした人間の内奥が随所に映像化されていて、常に息を詰めて見た。ふと気がつくと痛いまでに手指を握りしめていた。驚愕のあまり息を呑んだシーンも多い。2時間半の上映中にどれだけ息んだことか、ため息をついたことか。

目は口ほどにものを言う、息も同様にものを言う。内面の描写がただものではない。坂本龍一作曲の劇中音楽が効果を上げていた。なかでもチェロがいい。人の息づかいを見事に表した。

凄まじい映像だった。ヒグマに襲われるシーン、その生傷のリアリティ。極寒に火で暖を採り、獣によって食べ尽くされた死獣の骨の髄を喰い貪る。手に取った生きた魚にむしゃぶりつくシーンも忘れがたい。崖からともに転落し死んだばかりの馬の内臓をそぎ取って体内に潜り込み、吹雪から身を守るシーンも壮絶だった。

自然は恐ろしく残酷だ。が、かくも美しい。映像美とともに生き抜く覚悟、諦めない根性を魅せてくれる映画だ。

(花も自然界の一部分。美しく咲いてひとを楽しましてくれる)
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