プロセスと目的の差は何だろう [2016年03月03日(Thu)]
林成之氏は目的を達するために次の条件が必要だと述べています(林成之著『脳に悪い7つの習慣』幻冬舎新書2009年)。
≪「目的と目標を明確にし」「ゴールを意識せず」「主体的に、自分がやってやるという意思をもって」「達成のしかたにこだわる」「目標の達成に向けて一気に駆け上がる」――ということになります。 人はがんばろうとすればするほど、「契約を取るぞ」「ゴールするぞ」「優勝するぞ」といった結果にこだわってしまいます。 しかし、目的を達成したいのであれば「優勝するためにレースをどう進めるか」「契約を取るためには、いつまでに何をするか」というプロセスにこだわることが大切なのです。 また、途中で「終わった」「勝った」「完結した」は脳にとって「もう働かなくてもいいよ」という"否定語"であることを忘れないでください≫ どんなにプロセスでガンバっても結果が伴わなければ意味がない。そこで陥りがちな態度が、ただただガムシャラにやることです。目的と目標を一緒くたにし、わき目もふらずにひたすらにやる。自ずと客観的な情報が目に入らず冷静な判断もできません。能率も落ちますが頑張っている自己満足だけは高まります。 まず目標ですね。小目標、中目標、大目標を定める。小目標とは目前の作業に集中すること。何時までにどこまでやるのかを決めて状況を判断し、必要に応じて修正します。中目標とはもう少し大きく長いスパンで達成させます。さらに大目標は拡大していきますから、目的そのものに大分近づいてきます。 これが林氏の著書でいうところの「プロセスにこだわる」ことなのです。明快にやることをイメージしていなければ勝利はおぼつかないのですね。言うは易し行うは難しです。 (クリーム色のクロッカスだって、今日はここまで、明日はあそこまで、とプログラムされているのかもしれない) |