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磯を出て街に棲む鳥イソのヒヨドリ [2015年06月04日(Thu)]

fumihouse-2015-06-04T18_43_53-1-thumbnail2.jpgイソヒヨドリは器用な鳥だ 飛びながら鳴く 屋根からビルアンテナから屋根へ 行きたいところにひとり行く 30mも40mもの高さで気流に乗って 円を描いて高みの見物 旋回自由思うがままに羽根休め 尾羽根立てては急なブレーキ

イソヒヨドリは孤高にひとり邪魔されない 澄んだ美声だ天使の声だ 複雑に節を回して高らかに 歌うその声 この世のものとは思われない 多種な鳴き声披露して 短音長音組み合わせ 音程自由 多様な声音自賛する リズムと音が組み合わさって こんな鳴き方あるのかと 聞くひと皆が耳そばだてて 違いを楽しみ豊かなり どんなに鳴き方違っても 澄み切る遠くへ響く音 それでも彼は彼の声 突出し鳥の鳴き声頂点に 立つ鳥きみは微笑むぞ

イソヒヨドリは恋をする 独りごちてはメスを呼ぶ 縄張り強く主張する ビルの屋上陣取って さえずり恋のお相手を 求めてメスを蠱惑(こわく)する 番(ツガイ)になって地面で遊ぶ 電柱もつれて会話する 次々場所を替えまして 楽しむふたりはお似合いだ 天気良ければさらによし さえずりずっと際立って のべつまくなし鳴く彼よ

イソヒヨドリは深い色彩雅な小鳥 赤褐色かセピア色 それとも臙脂か赤系統 首の周りを染めている 対して青の色ももつ 薄紺色かオリエンタルブルー 頭と首と胸青い その他は褐色かっこいい 遠き昔に魔法にかかり 声音の王なり君臨す

春によく鳴く鳥多し けれど彼ほど際立つ音色なし 耳をそばだてて聞き惚れて 心洗われ爽やかに 明日もまたまた聴かせておくれ

(マツバギク。孤高の花ではないけれど、初夏の日差しに負けまいと、びっしり道ばた凛と咲く)
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