さあ歌おう英語の歌を日本歌に [2014年12月27日(Sat)]
ザ・カーペンターズが歌う『シング(Sing)』がラジオから流れてきた。カレンのクリアで低めの声を聴くと、英語という言語かシャープに響いて聞きほれる。透きとおった高音部は、甘美でロマンチックで情緒ある声だ。
歌詞はシンプルにして純な感じ。気持ちがくじけているのだろうか、悲しみに打ちひしがれた友を励ます歌。純粋な思いやりがあふれている。 Sing, sing a song Sing out loud Sing out strong Sing of good things not bad Sing of happy not sad. 訳してみれば、こんなふうになる。 歌おう、歌をうたおうよ 声高く歌おうよ 力をこめて歌おうよ 好ましいことを歌おう、残念なことではなく 幸せを歌おう、悲しみではなく 残念ながら、このままではメロディに合わせて歌うことができない。音節が多すぎて音程と対応させられないからだ。その点、英語の音節は少なくて単語がクリアだから言葉を詰めることができる。日本の歌は詞を詰め込むことができなくて歌えない。短歌のように、さらに俳句や川柳のように情景や心情を深く汲み取って意訳しなければならない。まさに「詩」でなくてはならないのだ。そこでカーペンターズの「Sing」の冒頭を詩として構成してみたい。 さあ歌おう 声を張って 弱気を消し 幸(さち)思いて Sing, sing a song/Sing out loud/Sing out strong/Sing of good things not bad/Sing of happy not sad. なんてむずかしい! 言葉を尽くせないつらさがある。日本語は難しい。 |