卒業し春は黙って行くものか [2014年12月17日(Wed)]
学校を卒業すると、
春は黙って行ってしまうようになる。 JRが1999年に『青春18きっぷ』キャンペーンで使ったフレーズがこれです。受験、卒業式、春休み、入学式、クラス替え、春の遠足……。学生にとって春はあれこれ盛りだくさんな季節です。思い出もたっぷりと詰め込んで春は過ぎていきます。混迷と希望がごちゃまぜになった青春の時間があるのです。勤めるようになって忙しさにかまけると、「春は黙って行ってしまうようになる」のでしょうね。 でも、そうか? まだ寒い頃に早春の兆しを感じとり、花が咲く頃に花見の陣取りに熱中し、風が強くて桜が散れば残念がり、新入社員や人事異動で移ってきた人の顔ぶれを楽しみ、担当業務の変更に四苦八苦し、繚乱するツツジの丘に立てば風薫る……。 華やかでかつ、やるべき事もたっぷりある春が黙って行ってしまうことは、多分ないのでしょうね。 (今日は北海道近くの爆弾低気圧のせいで日本列島は大荒れ。西高東低の気圧配置と強烈な大陸の寒気によって強風と大雪でトラブルが相次ぎました。それでも合間には青空がのぞいていました) |