ニイニイと夏の基調は蝉の声 [2014年07月11日(Fri)]
夏の通奏低音ならぬ、奏で続けられる声。蝉の声が溢れ始めた。台風がつれてきた湿った空気の中で鳴く。梅雨明けを思わせるような澄んだ青空のもとで鳴く。深山に入り込んだような森の暗がりで鳴く。セミが鳴く。ニイニイゼミが鳴く。早くもヒグラシが鳴く。やがてクマゼミもミンミンゼミも鳴く。夏だ、夏だ。夏休みだ、と喜ぶ歳でもない…。それでも懐かしい夏の思い出があるせいなのか、夏は楽しい。夏は嬉しい。夏は甘酸っぱい。
夏に向かってひた走る今の季節。喉がカラカラに乾いても夏は輝かしい。流れ落ちる汗にシャツや下着がぐちょぐちょになっても夏は微笑ましい。どんなに焼けて突き刺す日差しに照らされても夏はウキウキする。不思議なものだ。 台風一過でも梅雨は明けない模様。週末に晴れても、来週は雨や曇り空の予報となっている。梅雨末期の大雨被害が全国のあちこちを荒らさないように祈りつつ、楽しくてかつ安全で嬉しい夏でありますように…。 |