• もっと見る

«辛抱で自分のシラバス作りたし | Main | 春分のグラデーションを楽しみて»
<< 2024年03月 >>
          1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30
31            
検索
検索語句
月別アーカイブ
カテゴリアーカイブ
最新コメント
ふみハウス
よき冬日空輝いて玉磨く (03/30) 男子寮でお世話になりました
よき冬日空輝いて玉磨く (01/20) ふみハウス
年月日いつのことやら過去記す (06/10) 小笠原 由紀子
年月日いつのことやら過去記す (05/09) YM
崩れてく正しく着けてもマスクなり (04/21) 錦織 孝
箱根まで100キロつなぐ襷なり (01/03) ふみハウス
心地よし父の胸にて寝入る子よ (02/05)
心地よし父の胸にて寝入る子よ (01/27) ふみハウス
冷たくて濡れそぼる雨陽気待つ (01/26)
冷たくて濡れそぼる雨陽気待つ (01/23)
https://blog.canpan.info/fumihouse/index1_0.rdf
https://blog.canpan.info/fumihouse/index2_0.xml
最新トラックバック
高めたし5人のアート友の声 [2014年03月22日(Sat)]

__tn_20140322190638.jpg『5人ぼっち展』を観てきた。出雲高校で美術を学び、今もアーティストを目指して学ぶ5人の女子美大生の作品展だ。それぞれが異なる美大に在学しながらも、このたび出雲のビッグハートでミニ美術展を共催している(24日まで)。高校の恩師であるK画伯も花籠で教え子たちを祝福していた。

総じて作品には孤独感がある。彼女らが孤独に苛まれ寂しい日々を送っているという意味ではない。所詮創作とは孤独なものだ。構想から完成まで自分の力が試される。屹立した強い人格をもたねば成し遂げられない。その覚悟が線の一本一本に、塗りの一筆一筆に現れているのだと思う。

興味深い作品ばかりであったが、特にTさんの『もしもし』がわたしの目を引いた。この作品からこんな声が聞こえる気がしたのだ。

……私の声を聞いてほしい…AAと思っているの、私は。あの人に伝えたいんだ。AAだよ。でもね、言葉にちゃんと表せないもどかしさ…どうしてなんだろ…でも人づてに伝わってしまったのはZZ…違うんだよ…AAなんだ、ZZでもAZでもないんだよぉ…中に他人が入ると意図が伝わらない…なんてことなの…直接伝えたいと思っても雑音が混じる…曲解した悪意が入ってくる…なんて苦しいんだろう……

こんな声である。彼女の高校生の頃の声だ。主人公はウサギでTさん。彼女は赤い(青だったかも)。糸電話に口をつけて話している。相手方のウサギは糸電話を耳に当てており青い(赤かも)。つまりTさんの意図は糸によっては伝わらなかった。しかも糸は多くの他人の手にあって真っ直ぐに張られていない。驚くべきことに、相手方はTさんのすぐ隣に立っているのだ。今なら彼女は違う行動を起こせることだろう。大人になった彼女はあの頃の自分をやさしく微笑みながら眺めているような気がする。

開催日は3月24日(月)の12時まで。場所は出雲市駅の南口・ビッグハートである。 青春のきらめきとおののき、そして甘酸っぱさ(ちと古い表現だが)、若いエネルギーを感じることができますよ。興味のある方はぜひ一見を!
コメントする
コメント