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ブラボーと悪の手下に破られず [2013年09月29日(Sun)]

__tn_20130929134932.jpg荒野の小さな街の保安官役がジョン・ウェイン。西部劇の作法というか、定番のルールを知らないので、映画『リオ・ブラボー』はわからないことも多かったが、楽しめた。アメリカ・テキサス州の二百年くらい前の地域事情は知らないし、劇中で交わされる言葉のやりとりに不明な点が多い。しかも始まりは退屈。だのに何故楽しめたのか。ジョン・ウェインがかっこよかったからだろう。

力づくで一帯を支配する一味がいた。無法者で頭目の弟・ジョーは虫の居所が悪いと簡単に人を殺す。保安官は仲間とともにジョーを逮捕した。逮捕拘留中の弟を検察に引き渡すには、駅馬車でもって通信文を届け出て、折り返し執行官が来るまでの6日間をしのがなければならない。周囲は砂漠。街は一味に封鎖されたから助けは得られない。悪の頭目は力づくで弟を助けようと襲撃する。ただし一般市民の目もあるので、やたらに襲撃はできない。夜陰に乗じて人知れず、または保安官側の動きに応じて敵側は動く。進行は緩やかだが緊張感がただよう。

だが、忙中閑あり。戦いの緊迫の中にも歌やジョークがあり、美女との恋がある。かつての西部でも日本同様、男は黙って云々という文化だったようであるが、女はウェインが自分にいだいている愛情を口と態度に出して表現させようと手を尽くすのが面白い。

街外れの一軒家でドンパチの銃撃シーン。敵は弾によく当たってくれる、一方でヒーロー側は弾がよけてかすめてくれるようで安心して見ていられた。敵方すべてを殺すか逮捕するかして一件落着。美女との恋もうまく収まる。

撃ち合いはそれほど激しく派手ではなく、一方で人間臭さをたくさん盛り込んでいた。保安官のうぶな恋、女が過去を忘れようと保安官との恋に賭けようとする心理、仲間がアルコール依存症を乗り越える体験、老人もまだまだ現役として役に立つことなど、人間模様が散りばめられているから、この作品が人気を博したのだと感じた。
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