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疲れ過ぎ健康職場になりたしと [2011年09月14日(Wed)]

全国労働衛生週間は、準備期間の9月から始まり、本週間の10月1日〜7日までさまざまな運動が繰り広げられる。そのキャッチフレーズを見てみた。第1回が昭和25年に始まり、「労使の労働衛生思想の昂揚を図り、以て労働衛生行政の目的を達成」と難しい言い回しで、各事業所において労働者の健康確保をめざした。

初期のスローガンには、「産業結核」、「健康診断の完全実施」、「有害作業環境の改善」、「病気のない明るい職場」といった言葉が散見される。

昭和60年に初めて【心】とが登場する。明るい云々というフレーズはそれ以前にも使われていたが、「工夫と努力で環境改善 心とからだの健康増進」がそれだ。キャッチフレーズは時代を後追いしていくものだから、4,5年前から心の問題が多くの職場にお目見えしていたのかもしれない。

そして、昭和63年には【快適】が出た。「快適ですかあなたの職場 健康ですか心とからだ」。すなわち、職場が快適でなくなった、仕事を主体に生きるという時代が終わったのかもしれない。さらに平成4年には「みんなでつくろう ゆとり・健康・快適職場」と【ゆとり】がお目見えした。平成になるころから職場にゆとりが失われたのだろう。

平成9年は「進めよう健康づくり あなたと企業の二人三脚」となる。企業と労働者の協力態勢がうたわれる。企業と労働者は争議の場では戦うが、仕事というアイデンティティを労使双方が価値観としてもつものであった。しかし、もはやそうした場は解体し、あらためて二人三脚を強調しないと、労働者の健康が蝕まれるおそれが高まったということだろう。

平成17年には「働き過ぎていませんか 働き方を見直して 心とからだの健康づくり」となり、【働き過ぎ】が警告された。疲れた労働者、しかも21世紀に入ってからは自死する人が3万人を超え続け、非常事態が宣言されている。平成22年には【メンタルヘルス】が主眼となった。そして今年第62回は、「見逃すな 心と体のSOS みんなでつくる健康職場」がキャッチフレーズとなった。熱中症の多発、精密検査を要する受診者の増加、受動喫煙の防止という視点も加えているとのことだ。

健康診断を受けよう。本人だけでなく職場ぐるみでメンタルヘルスに気をつけよう。健康診断の結果、要精検となったら恐れずに受診しよう。精神面での作業環境を改善し、過重労働を防止しよう。
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