空に青こころ震わせしらとりが [2011年12月05日(Mon)]
松江城のお堀にコハクチョウが一羽いる。先週あたりから姿が見える。優雅に泳ぎつつ、時折首を水面下におろして、魚を捕っているのだろうか。毛づくろいをしているときもある。近くには白鷺やアオサギが餌をあさっている。ジョバンニと友人カムパネルラが銀河鉄道で旅する途中、鳥を捕る人が登場する。鶴や鷺、白鳥をいとも簡単に獲っているシーンがあるのを思い出した。
若山牧水の歌がある。 白鳥は 哀しからずや 空の青 海のあをにも 染まずただよふ 青年期の感傷か、孤独の影が濃い。白色は染まりやすい、だが白鳥の白は空の青にも海の碧にも染まらない。牧水は孤高に孤独であったのだろう。 残念ながら牧水が歌うような抜ける青色はない。ただ冬型の鉛色の曇天と波状に寄せる青空が交互にやってくる。冷たい雨が降り落ちる日もここ数日あった。忙しいこの季節。頼るべきは健康と目標に進む突進力のみ。哀愁にひたる余裕はない。週末も今日も忙しかった。明日も忙しかろう。 さて、今年の漢字は何になるだろう。わたしが思うに『震』ではないかと。一説には「絆」と言われるが、捻って考えると「震」だ。 大地震があった、大津波が起こって東日本の沿海側は悲劇の3・11となった。原発の安全神話が崩れ、安心感が揺らいで震えた。日本中、世界の人々が悲惨に心を震わせ、自分に何ができるかと自問し、誰しもが自答して心も体も動かした。震災後の一時的景気回復も観測されたが、民主党のふがいなさや欧州経済崩落の危機にも影響されて、日本の消費マインドや起業心は冷水を浴びせられた。寒くて震える日本列島。 むろんこのまま冷却してなるものか。冷やすは福島の廃炉だけにしてもらいたい。熱い血潮と粘り強き行動で、列島を厚く震わせ希望をたくさんにする感動の震えでありたいという気持ちを込めて。だから『震』。 (コメント) 今年の漢字は感動の「震」。なるほどね。なんせ、暗いことばりだったからね。いい振動がほしいね。 でも「震」や「災」は過去に選ばれているからどうなんだろ? このふたつはあたり前に考えて今年の漢字にピッタリなのだが、、んー、私は「波」と予想してみましょうか。 投稿者 アタル : 2011/12/5 (月) 22:46 温かく人の波動が万波をおこし、世のため人のためキラキラ波を輝かす。そんなふうになりたいね。 投稿者 house21 : 2011/12/6 (火) 22:17 来年は、よい波動がやってきますよ。きっと 「待て、而して希望せよ!」 投稿者 アタル : 2011/12/6 (火) 22:29 さあ、今日は今年の漢字を発表するとのこと。何がでてきますやら、楽しみです。 投稿者 house21 : 2011/12/12 (月) 06:43 |