本の要旨や書評などを紹介した「本の紹介本」というのはけっこうあって、たくさんの本の内容を手軽に知ったり、面白そうな本を探したりするのに役に立つ。本学図書館2階の<019>の書棚に行くと、この種の本が置いてあるので参考にされたい。今回紹介する、松山真之助著
『仕事と人生に効く100冊の本』もまさにこうした紹介本のひとつである。
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著者の松山氏は大手航空会社に勤務するサラリーマンであるが、通勤電車の中で毎日本を読み、その書評を書いてメルマガで発信することを通じて多くのすばらしい人と出会い、うらやましいほど実りある人生を獲得している(本人はどう思っているかわからないけど......)。本学にも昨年度、経済学部の講義で2度ほどおいでいただき、学生に講演をしていただいた。
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本書は、松山氏が1997年から始めたメルマガで紹介してきた何千冊のなかから、選りすぐりの100冊を紹介したものである。まえがきで松山氏はこう述べている。
本が私たちにくれるもの。それは人生のパワー、知識、ひらめき、気づき、勇気、楽しみ、癒し、共感や感動…。さまざまな要素が一冊の本から得られる。多くの先人・達人の経験や知識が小さな本に凝縮されているのだから、考えてみれば安くてためになる自己啓発のツールといえる。そんな本への投資は、もっと多くの人がすべきことかもしれない。
人間、誰しも年齢を重ねていくが、それぞれの年齢に応じてそれなりの経験が積み重ねられ、それなりの活躍の場を得ていく。本書では、その成長の過程と活躍の場を次の3つのフェーズに分けている。
(1)個人としてキラキラ光りながら生きる「ブランド・パーソン」
(2)組織人(企業人)として生きる「ビジネス・パーソン」
(3)社会貢献活動や社会起業家などに代表される「よのなか」のお役に立てる「ソーシャル・パーソン」
本書では、それぞれのフェーズで人々の心に響く書籍を紹介している。大学図書館に通う学生諸君はまずは第1ステージ。輝く個人となるために、何が必要か。松山氏は「心のあり方に効く本」「頭の使い方に効く本」「基礎体力に効く本」の3つに分けて、お役立ち本を紹介している。学生諸君が図書館を通じて、本を通じて、成長の契機をつかむことができたら、それは私たち図書館に関わる人々にとっても、すばらしいことである。