大学の先生は学術研究者でもある。だから、大学には「紀要」というものがあって、大学の先生たちの研究成果(=論文)を公開している。国内の各大学は紀要を相互に送りあっているので、大学の図書館には必ずいろんな大学の紀要がある。本学図書館では1階のフロアにあるので、一度立ち寄ってみるといい。
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自動車産業についての文献を調べていると、例えば「藤本隆宏」という人の名前をよく目にする。この人は、どうやら自動車産業を専門に研究している人らしい。何か一冊でいいから手にとってみよう。通常、本の一番最後のほうに「著者紹介」の欄があるはずだ。そこをみると、藤本隆宏氏は東京大学経済学部教授である、ということがわかる。
であれば、藤本先生は東京大学の紀要に何か書いているはずだ。蔵書検索で「東京大学」「経済学」の2つをキーワードに検索してみると、
『経済学論集』と
『東京大学経済学研究』の2つの雑誌が検索された。1階に行って、この2つの雑誌を手に取ってみよう。
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東京大学経済学部のウェブサイトに行ってみると
『経済学論集』のページがあって、最新号の目次とともに、過去に誰がどんな論文を書いているかが公開されている。こういうものも調べてみると、よりスムーズに目的の論文に到達することができる。
ただ、私は、一度、学生諸君に、大学の紀要というものを手にとって見てもらいたいと思う。「論文」とはどういうものであるか。何が「研究」なのか。お手本となるものを知って、自らの卒業論文や修士論文の作成に取り組んでもらいたい。
例えば、いま君たちが授業でお世話になっている先生や、君たちが使っているテキストブックを書いた先生がどんな研究をしているのか。世の中にどんな「研究」があるのか。紀要をぱらぱらめくりながら、知ってほしい。授業を聞いているだけでは、テキストを読んでいるだけではわからないさまざまなことを知ると、授業も、自身の研究も、楽しくなることだろう。