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サポセン@仙台
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2016年07月30日(Sat) 食生活を整え 心も健康に おりざの家


 仙台市太白区の地下鉄南北線長町一丁目駅から南西に徒歩5分のところに、「caféおりざ」がある。花に囲まれたカントリー風の緑の扉を開けると、木のぬくもりを感じる店内でにこやかな笑顔の佐藤宏美さん(54)が迎えてくれる。

 このカフェをつくったのは、佐藤さんが理事長を務めるNPO法人「おりざの家」。「おりざ」はラテン語で「稲」。特に玄米の素晴らしさを知ってほしい、という思いを込めた。

 玄米の美味しい炊き方、旬の野菜を使った献立、行事食の意味など、昔からの知恵が詰まった自然食講座を定期的に開催している。「体の事を考えて、食事を選んで欲しい。食生活が整えば、心に余裕が出来る。体と心を健康にすることで、家族の仲も良くなれば」と話し、希望があれば家族カウンセリングなど心のサポートも行う。

 佐藤さんが活動を始めるきっかけは、32歳の時に感じた体調不良。本で学んだ自然食を試したところ、少しずつ体調が回復。食の大切さを伝えたいと自宅で小さな教室を始め、2013年にNPO法人化、現在のカフェを拠点とし活動を続けている。

 原動力は参加者の変化。「自宅で作ったものを持ってきてくれたり、教室で教わった事を家庭で活かしてくれていることが何よりも嬉しい」と笑みを浮かべる。

 現在カフェ運営を休業し、今年9月から始める「おりざの食卓」という事業の準備に力を入れている。一人で食事を摂る「孤食」の人に、無料で食事を提供するもので、貧困と言われる子どもだけでなく、共働き親の子どもや高齢者まで、対象を幅広くするのが特徴だ。カフェ隣の2DKのアパートを借り、家庭的でぬくもりある食卓を目指す。「季節ごとに日本の伝統料理を一緒に作ることや、食事の準備を手伝うことで、子ども達に日本の食文化や生活の知恵を学んで欲しい」と話す。週1回開催予定だが、「将来的には毎日にして、子どもの居場所をつくりたい」と佐藤さんの夢は膨らむ。8月11日(祝・木)に見学会を行う。

問合せは022(249)1625まで。

(仙台市青葉区 黒川夕紀)

食生活を整え 心も健康に おりざの家.jpg
▲店内であたたかく迎えてくれる佐藤さん
2016年07月29日(Fri) 過労死東北希望の会 生き方、働き方を見つめなおすきっかけに


過労死東北希望の会 生き方、働き方を見つめなおすきっかけに.jpg
▲前川珠子さん(=仙台市青葉区)。辛い経験を語るときの力がこもるまっすぐな目と、対照的な笑顔が印象的だ。

 

 茫然としていた遺族が、「生きていてほしいと言われたときの気持ちを確かめに来た」と感情の動きを口にする。前川珠子さん(51)は彼らの心の動きに喜び、あたたかく見守る。

 仙台市青葉区一番町にある「過労死東北希望の会」の代表。季節の行事や月の例会を開き、過労死・自死の遺族や過労死問題に関心を持つ人に居場所を提供する市民グループだ。

 遺族には精神の負荷とともに、労災申請など法的な課題も降りかかる。生活の激変で精神を患う人も少なくないという。同会の顧問弁護士は「法手続きを終えても心の問題は終わらない」と指摘する。

 遺族の見守りと並び、前川さんが熱を込めて語る課題がある。「過労死は一部の人の不幸な物語ではなく、働き方と命が結びつく普遍的な問題。悲劇で終わらせず、積極的に効率的な働き方を考える人を増やしたい」。

 2012年に東北大准教授だった夫を過労自死で亡くした。仕事に責任とやりがいを感じ、長時間働く夫を案じていたが、自死は想像できなかった。生きるための仕事で、死に追い込まれるなんて。やり場のない怒りは、過労対策の法整備を求める署名集めの原動力に。

 東北と東京を中心に約3千の署名を集めた。2014年11月、過労の調査研究と防止を掲げた過労死等防止対策推進法が施行された。全国の署名は55万に達していた。厚生労働省が過労死防止事業に取り組み、同会も行事を開催しやすくなった。

 自らも遺族でありながら会を立ち上げた背景には「家族の自死という経験をし、笑顔を取り戻した人に会いたい」という息子の願いがある。13歳で父を亡くし、大学や父への怒りをあらわにしたことも。傷ついた人が孤立しないためには、集う場が必要だ。親子で「希望の会」と名付けた。

 11月26日、仙台市青葉区のエル・パーク仙台でシンポジウムが開かれる。仕事で体を壊した人や、過労自死の遺族が仕事や生活で復帰できる方法を考える。参加無料。同会(022−212−3773)。

 まず、知りに行こう。

(仙台市太白区 山口史津)
2016年07月28日(Thu) ぶんぶんカフェ 原発や放射能の事、話し合ってみませんか。


 
ぶんぶんカフェ 原発や放射能の事、話し合ってみませんか。.jpg

 「ぶんぶんカフェは、お菓子とお茶で和みながら、原発や放射能に関するおしゃべりや情報交換をする場です。」と代表の本田愛さん(39)仙台市は、手作りのミツバチのマスコットを手に話す。 

 ぶんぶんカフェ(カフェ)は2か月に1回、日曜日の午後2時から3時間、主に仙台市青葉区中央市民センターの和室で開催する。カフェには仙台市ばかりではなく県内各地から、小さな子供を連れた主婦、会社員、学生などが参加する。今年6月に31回目を行っている。

 カフェは、毎回、あいコープみやぎの多々良哲専務理事のからの原発と放射能についての旬な話題を内容とするミニレクチャーから始まる。あいコープみやぎは、脱原発で自然と共生した社会の実現に取り組む生活協同組合である。

 本田さんは、2010年、歌手の二階堂和美さんのブログで、山口県上関町祝島の原発建設反対運動を知り、原発と放射能に興味を持った。

 ちょうどその頃、「わかめの会-三陸•宮城の海を放射能から守る仙台の会」の一人から、鎌仲ひとみ監督の映画の「ミツバチの羽音と地球の回転」の自主上映会の準備を手伝って欲しいという誘いを受ける。

 同映画は、脱原発で自然に共生した社会の実現をテーマにしており、ミツバチは自然と共生する主体の象徴、羽音は自然と共生する社会を実現しようという声、地球の回転は代表的な持続的エネルギーの風力を起こす原動力を表している。

 第1回のカフェは2011年2月26日に仙台で開催した「第2回六ヶ所村ラプソディ東日本市民サミット(サミット)」の際に原発や放射能の初心者向けに行った。サミットは核燃料再処理工場の廃止がテーマで、六ヶ所村ラプソディは、鎌仲ひとみ監督の映画のタイトルである。

 「カフェは、福島第一原発の事故以来、口にすることすら抵抗がある原発や放射能について、参加者が安心して話ができる場を作ることが目的であり、そのこと自体にやりがいがある」。と本田さんは言う。原発や放射能について不安に思う人たちがいる限り、ブンブンという羽音は今後も鳴り続ける。

 次回カフェは、9月11日(日)午後2時から仙台市戦災復興記念館和室(仙台市青葉区大町2丁目12番1号)で開く。

(亘理郡亘理町 土屋 和宏)
2016年07月27日(Wed) ボランティアの心を後押し  学生ボランティアサークル@plus(アプラス)


 @plus(アプラス)は東日本大震災のあった2011年に仙台圏の大学(東北大、東北学院大、宮城学院女子大、仙台白百合女子大など)の学生がメンバーとなって設立されたポランティアサークルだ。自分たち学生の力が社会にとってプラス(plus)となるように還元する主体(at→@)でありたいとの思いから「@plus」と名付けられた。「ボランティアを身近に」をテーマに、4つのセクションで活動している。

@仙台市の市民センターなどの児童館の活動支援=児童館、A食育等の教育施設で活動の支援=教育支援、B祭で出店の支援等=イベント、C災害復旧の支援・海岸のごみ拾いなど=地域みらい、である。自由な場の中でボランティアに対して各自が積極的に考え参加している。また、大学や学年の違う人との交流を大切にサークル運営をしている。社会とかかわるきっかけにもなっている。

「アプラス」は新入生50名を合わせて約140名の大所帯である。宮城学院女子大学2年の遠藤響子さんがその代表である。「地域の活動先や学生たちからアプラスへの強い期待を受け、誰かがやらなければという責任を感じて代表を引き受けた」とのこと。

遠藤さんは昨年新入生としてアプラスに入会し、児童館セクションに属して主に仙台市幸町児童館で子供達と接する手伝いのボランティアをしてきた。子供達と一緒になって遊んだりイベントに取り組んだりすることは、幼児教育を目指しながら普段子供と接する機会があまり得られなかった遠藤さんにとって「本当に楽しく、やりがいを感じる時間」とのこと。「ボランティアに興味はあるけど具体的にどうしたらよいかわからないという方も多く見かけます。アプラスというサークルに入り様々のボランテイアに参加することで、自分もまわりの人も成長していると感じられます」と、力強く語った。

@pulusのホームページは http://aplusvolunteer.wix.com/homepage

(仙台市宮城野区 田中哲郎)


ボランティアの心を後押し  学生ボランティアサークル@plus(アプラス) .jpg
インタビューに応じてくれた皆さん(左から)
広報 菅原詢(じゅん)さん (東北学院大3年 21歳)
代表 遠藤響子さん(宮城学院女子大2年 20歳)
児童館セクション長 藤善慧(ふじよし さとし)さん (東北大学2年 20歳)
2016年07月26日(Tue) ぶんぶんカフェ【 対話の中で見つけていく 】


ぶんぶんカフェ【 対話の中で見つけていく 】.jpg
▲対立が目的ではないので、笑顔を大切にしたいと話す本田さん

 カフェと言ってもメインは美味しいコーヒーや甘いパンケーキではない。2ヶ月に一度、日曜日の午後2時から3時間、主に仙台市青葉区中央市民センターで開催される「ぶんぶんカフェ」には、原発や放射能についての情報交換や気軽なおしゃべりを目的に、主婦や会社員、高齢者から学生まで幅広い年代の人が集まる。

 核燃料再処理工場廃止を話し合う場としてスタートしたカフェは、翌月に起きた福島原発事故を受け参加者同士の情報共有に重点を置くスタイルに変えた。「5年経った今では、核燃料の最終処分場や原発再可動問題、電力自由化の勉強会など、個人の生活に関わる不安の共有とは違ったテーマを取り上げることも増えてきました」と代表の本田愛さん(39)=仙台市若林区=は話す。

 本田さんが原発や放射能に関心を持つきっかけとなったのは、原発反対を訴える高齢者を写した一枚の写真だった。原発についての情報を集めた本田さんは、宮城県で脱原発を推進する団体に出会う。団体の紹介で原発をテーマとしたドキュメンタリー映画「ミツバチの羽音と地球の回転」上映実行委員会に参加すると、2011年2月、会の有志で映画タイトル「ミツバチの羽音」から取った「ぶんぶんカフェ」を立ち上げた。

 今後は場所や時間、曜日を変えて、普段参加することができない人たちに向けたカフェの開催も検討している。原発に賛成、放射能は安全という意見の方にも是非参加して欲しいとのことだ。多様な意見が出ることを望んでいるが、求めているのは決して衝突ではない。「対立ではなく対話を大切にしています。多くの情報を得ることで、絶対的な答えを出すのではなく、参加者それぞれが納得できる落としどころを見つけて欲しいんです。カフェから帰るとき少しでも気持ちが軽くなってくれたら嬉しい」と笑顔を見せた。

 ぶんぶんカフェの開催情報は twitter@bunbun_sendai から確認することができる。

( 仙台市太白区 念佛明要 )
2016年07月26日(Tue) NPO法人エーキューブが活動する現場、成犬譲渡会に行ってきました〜ぱれっと取材日誌〜


こんにちは。スタッフのかさいです。

「アニパル仙台」とNPO法人エーキューブが協働で行う成犬譲渡会が開催されるというので、6月25日(土)の午後、市民ライターの泉久恵さんと一緒に訪問しました。「アニパル仙台」は、仙台市宮城野区扇町にある仙台市動物管理センターです。

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玄関を入ると開放的な多目的ホール。ホールから、芝生敷きのふれあい広場に続き、館内は明るい雰囲気です。センターに収容された犬・猫は、状態に合わせて健康管理され、一頭一頭が別のケージの中で飼われているなど飼育環境も整っています。


アニパル2.jpg

NPO法人エーキューブは、動物と人間の共生をめざして活動している団体です。
活動の一環として、譲渡候補犬(成犬・子犬)のシッターおよび譲渡会、しつけ教室などを行っています。


譲渡会手紙.jpg

ホールには、新しい飼い主のもと一般家庭に入っていった卒業犬たちの元気な姿を現す、写真や手紙が多数飾られていました。


譲渡会やエーキューブの活動について、市民ライターの泉さんが取材した記事は、ぱれっと8月号に掲載予定です、ぜひご覧ください。

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位置情報ぱれっとバックナンバー

2016年07月25日(Mon) 働き方を考える 過労死きっかけに

 

 「日本人は働くことを神聖視する傾向がありますが、度を超えた労働は死につながります。」と話すのは、過労死「東北希望の会」(仙台市青葉区)代表の前川珠子さん(51)だ。


働き方を考える 過労死きっかけに.jpg


 「希望の会」は、過労死遺族と過労自死遺族の自助活動を目的として2013年4月に設立した。遺族にとって、法的な手続きの完了がすべての解決ではない。想像以上のストレスに晒されるほか、自死の場合は遺族が偏見から差別をうけることもある。

 会では毎年、海水浴やクリスマス会など、子どもの支援に力を入れる。子どもは世界が狭いので自分に必要なつながりを見つけていくのが難しい。笑顔を失くしていた子どもが変化していく。子ども達のはしゃぐ姿を見るのはことのほか嬉しいと前川さんは語る。

 毎月の定例会は、遺族、労働問題の当事者とその家族、労働問題に詳しい専門家が自由に参加している。希望の会は、誰かがケアするのではなく、立場を超えて互いに受け入れあうことで機能している。笑いたければ笑い、泣きたければ泣く。ありのままでいられる貴重な場だ。

 仕事中毒の当事者を家族が連れてきた時には、当事者が理解できるようにみんなで話し合う。誰にも相談できずに苦しむ人が必死でやってくる事もある。苦しみのあまり命を絶ってしまいそうになる人の気持ちに耳を傾ける時、こんなふうに亡き夫の話が聞けていたらと思うこともある。

 前川さんは2012年1月、大学の准教授だった夫(当時48)を過労自死で亡くした。夫の尊厳を回復したい、過労死をなくしたいとの思いが原動力となり、法の整備を訴えた署名活動は、過労死等防止対策推進法の施行(2014年11月)につながった。

 過労死は一部の人の遠い出来事ではない。どの職場にも起こりうる共通のテーマだ。働き方・生き方を考えるきっかけとして耳を傾けてほしい。

「過労死防止フォーラム」11月26日・エルパーク仙台/主催:厚労省 協力;東北希望の会、過労死を考える家族の会ほか。

(仙台市泉区 小野円)
2016年07月24日(Sun) 1人の悩み解決が多くの人を救う


 ドメスティックバイオレンス(DV)やストーカーの被害、家族の引きこもりや借金問題―。周囲に相談しづらい悩みを抱え、孤立状態になっている人たちのストレスは計り知れない。
 そんな人たちが安心して打ち明け話のできる場所がある。公益社団法人「日本駆け込み寺」(東京都新宿区)の仙台支部「国分町駆け込み寺」(仙台市青葉区)だ。


 開設は2012年7月。支部長の中島一茂さん(48)と相談員の武藤晃子さん(43)のほか、数人のボランティアで運営する。面談や電話、メールで相談を受け付け、秘密は厳守する。
 駆け込み寺の主役は相談者だ。「恥をかかせない」「問題を善悪で裁かない」「事務的に処理しない」を念頭に、相談者が自ら問題を整理できるようになるまでとことん話し合う。


 仕事のやりがいについて武藤さんは「一対一で深く関わることで相談者が問題解決に向け行動し、社会に参加するようになる姿を見られること」と語る。
 「利用者は氷山の一角。水面下には多くの悩み事を抱える人が隠れている」と中島支部長。「たった一人の悩みに寄り添うことが、同じような問題を抱えた人の問題解決の糸口になる」と言う。「『相談してみよう』という決意が、負の連鎖を断ち切るきっかけ」と強調する。


 駆け込み寺の強みは、これまで蓄積された3万件以上の事例を、相談者に提示できるところ。多様な考え方や解決のための具体的な方策を知ることは、悩みを持つ人が今後歩む道を決める際に勇気を与えてくれる。


 「あなたの力になりたい!」という情熱があふれる駆け込み寺。「人生が変わる転機になれば」と中島支部長は願う。

 相談は無料。午前10時〜午前0時。連絡先は022(395)7740。

(仙台市宮城野区 坂本真由美)

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▲「あなたの悩みにきっと応えられる」中島支部長と武藤相談員
2016年07月23日(Sat) 東北希望の会 過労死を防ぎ家族を守る


「働き盛りの人、そしてその家族にも、『人は何のために働くのか』を立ち止まって考えてみてほしい」。過労死遺族が支え合いながら、過労死防止の啓発活動に取り組む「東北希望の会」代表前川珠子さん(51)=仙台市青葉区=の願いだ。

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 「家族との時間のかけがえのなさを、これから社会を支える若者にも伝えたい」と話す前川さん

 前川さんは12年冬、夫を自死で失った。享年48歳。東北大大学院の准教授だった。東日本大震災で全壊した研究室の復旧のため連日、昼夜を問わず働いた。再開のめどが立った直後、告げられたのは2年後の研究室閉鎖。事実上の退職勧告から1週間後、自ら命を絶った。


 どうして夫が死ななければならなかったのか―。夫のみならず過労死が繰り返され、見過ごされる世の中への怒りと悲しみを胸に13年春、会を設立した。「誰もが健全に働ける社会にしたい」との一心で、全国の遺族仲間らと共に署名やロビー活動を展開。14年冬、国は「過労死等防止推進法」を定めた。


 とはいえ、過労死を許した職場への罰則は盛り込まれていない。過重労働は、労働者の正常な感覚をまひさせ、「働き過ぎ」を自覚するのさえ困難な状況に追いやる。悲劇を防ぐには、働く一人一人の意識改革はもちろん、家族や同僚が異変に気付いて対応できるよう、周囲の意識も高めていかなければならない。
 

あの時に気付いていれば…。遺族は自責の念にさいなまれるだけでなく、周囲からの非難や差別、経済的困窮など、苦難がつきまとう。



 青葉区本町の宮城県管工事会館を会場に行われる毎月の例会には、過労死遺族や過労によりうつ病を患った人々らが集う。車座になり互いの言葉に耳を傾け合う。人はなぜ働くのか、人生で大切なものは何か―。語り合いを通じて、命を使い捨てにする社会のひずみと、過酷な状況下でも他者を思いやれる人間の慈しみの深さが浮かび上がる。



「苦しい感情も言葉にして発することで自然と整理できる。語り合いを続けるなかで、参加者の表情がやわらぐ瞬間もあり嬉しい」と前川さん。命の尊厳を確かめ合い、社会のあり様を問い続ける。

(仙台市青葉区 溝井貴久) 
2016年07月22日(Fri) ぶんぶんカフェ ここでなら話せるよ 原発・放射能のこと



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▲「発信力を強めたい」と話す本田さん

 仙台市若林区在住の本田愛さん(39)は、原発や放射能について気軽に話し合える場所「ぶんぶんカフェ」の代表だ。カフェは2011年2月に開設。2カ月に一度、青葉区中央市民センターなどで開催している。高レベル放射性廃棄物の最終処分場や原子力発電所再稼働問題、電力自由化など最新の動向について情報提供し、参加者同士で話し合う。


 本田さんは「東日本大震災から5年たった今でも、毎回のように新規の参加者が来る。声に出して話せないストレスが深まっていると感じます」という。
 原発や放射能に興味を抱いたのは10年。瀬戸内海で最も美しい島の一つとされる山口県上関町に、原発の建設計画が進行中であることを知り、衝撃と憤りを覚えたことがきっかけ。


 何かしなくてはと自分にできることを探し、せんだいメディアテークで上映するドキュメンタリー映画「ミツバチの羽音と地球の回転」(鎌仲ひとみ監督)の実行委員をする機会を得た。映画は、上関町祝島島民が千年続けてきた暮らしを原発から守るため、格闘する姿を記録したものだった。


 上映後、「知る」事の大切さと「話を共有する」場所の必要性を痛感し、実行委メンバーらと第1回のカフェを開催した。
 2回目の開催直前、東日本大震災が発生。東京電力福島第一原発事故が起こり、スタッフのほとんどが活動できなくなった。「原発事故の問題を抱えた今こそ開催すべきだ」との思いから、4月には周囲の協力を得て第2回を開催した。過去最高の約50人が参加し、継続の重要性を実感した。


 本田さんは、一人でも多くの方々とつながれるように発信力のさらなる強化を模索している。「この場所を必要としている人はまだまだたくさんいるはず。必要とする人がいる限り続けます」と語る。

次回のぶんぶんカフェは9月11日。連絡先はcafebunbun@gmail.com

(仙台市若林区 白木美奈)
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