シニア活動支援センターの小林です。
6月19日の日曜日に、
NPO法人楽遊ネットワーク宮城が主催する「仙台三十三観音堂巡り」に参加して来ました。今回は26番札所〜33番札所の第3行程で、歩く距離が最も長いコースです。小林は、昨年に続いて2回目の参加です。昨年は第1行程に参加しました。
団体では、震災により例年どおり開催するか悩んだそうです。しかし、参加申込者の熱望に応えて実行したそうです。また、今回の第3行程などは、歩く地域が四郎丸・六郷にかかるため震災の影響を心配しましたが、下見を重ねコースも変えて実現にこぎつけました。
JR南仙台駅前に8時集合して、バスで四郎丸の落合まで行きました。最初は仙台中心から一番遠い、31番札所の十一面観世音菩薩が奉られている落合観音堂です。
落合観音堂のお世話している方の説明では、観音堂内には蟹の絵馬が奉納されています。この部落が洪水の際、蟹によって救われたと言い、それより村人は蟹を食べないと言い伝えられているそうです。観音堂は、海に近い名取川沿いにあるため、今でも時々蟹が上がってくるそうです。洪水や津波、歴史は繰り返すのだと、つくづく感じました。
ここからが長い歩きになりました。夏日になった今日の暑さに負けず、名取川を渡り、土手を長い列を作り、談笑しながら皆元気に歩きました。まとまった地区にある28・29・30番札所をお参りした後、27番札所を経て26番札所の両全院観音堂でお昼休憩を取りました。その後、長町にある32番札所の常蔵院観音堂では、地震の爪あとで、石像が倒れたままになっていました。
そして、いよいよ最終の向山にある33番札所の大蔵寺観音堂です。別名、鹿落観音堂と言われるとおり小山の断崖にありました。お守りしている尼さんより説明を受け、お経を一緒に唱えました。聖観世音菩薩も拝観できました。
震災後、参加者ひとり一人がどんな思いを持ちながら、約15キロの行程を歩いたことでしょう。