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2015年07月23日(Thu) 「おもてなしの心 仙台と世界を繋ぐ」


東日本大震災の被災地に立ち、災禍を経験した人たちの声に耳を傾ける。日本語でさえ言葉にするのが困難な過酷さや複雑な心の機微を、英語に訳して外国人に伝えている人たちがいる。仙台ボランティア英語通訳ガイドグループ「GOZAIN(ございん)」の面々だ。



発足は2007年。「ようこそいらっしゃい」を意味する地元の方言が、名前の由来だ。メンバーは20〜70代の男女50人。これまで50か国以上の人々をサポートしてきた。

震災前は、日本三景・松島の観光などに同行することが多かった。それが震災後は、被災地案内抜きに、活動は語れなくなった。訪れるのは、津波で大きな被害を受けた仙台市若林区荒浜や名取市閖上など。

副代表の関訂(せきただし)さん(74)=青葉区=は「震災で人生観が変わった」と当時を振り返る。



被災地での通訳を始めたのは、発災間もない2011年4月。当時は外国人ジャーナリストの取材に随行し混乱の中、責任感で無我夢中だった。その重責の中、ストレートな質問を被災者に向けそのまま日本語に訳していた。「いま思うと、配慮に欠けていたかもしれない・・」。ボランティアとして心掛けていた「市民の国際親善」に反していないかと、いまも自責の念が消えない。いまでは「被災地に心を寄せる人たちが、この地を訪れる。だからこそ、ちゃんと通訳したい」と誓う。



心掛けているのは、日本人らしい繊細な気遣いや犠牲者に「心を寄せる」という姿勢。

被災地を訪れる際は、線香を必ず持参し、慰霊碑に一緒に手を合わせている。

「時が過ぎ、季節が巡っても思いは同じ。訪れる人びとに当事者の声を届け続ける」と決意を新たにする。

ふるさと宮城の国際交流と観光復興の一助となるこの活動。GPOZAINメンバーは「市民の国際親善」として輝き続ける。



(鈴木希和子 名取市)




「おもてなしの心 仙台と世界を繋ぐ」.jpg
▲「言葉の壁を越えMIYAGIを紹介・発信したい」と語る関さん
2015年07月23日(Thu) 非常時の子どもの栄養バランスを守る


「栄養バランス」から名付けられた女の子のキャラクター「バーラちゃん」が登場するA5版4ページ『バーラちゃんの非常食BOOKパート2離乳食』は災害時にはもちろん、ママが病気で授乳できない時やお出かけで赤ちゃんを誰かに預ける場合など乳幼児にとっての食の非常時をどのように対応するか栄養士の立場から提案した冊子。

企業や団体に所属していない個人で活動する仙台市在住の管理栄養士・栄養士69人が所属する1969年に設立された「仙台市地域活動栄養士会」の子どもの食事研究グループが作成し、8月の託児付き料理教室で配布する予定だ。非常時にも困らない食生活を提案する活動のひとつになっている。

「子どもの研究グループ」は1978年の宮城県沖地震の後、必ずまた起こると予測されていた震災に備えるため2009年非常時の子ども向け食事の本の作成に着手する。しかし2011年東日本大震災で一時中断、災害の実体験を生かし2012年11月A5版36ページの冊子『バーラちゃんの非常食BOOK』を完成させた。冊子は1冊500円、全国に1600部販売している。「もしもの時に困らない食生活のために」の副題とおり水道やガス、電気などのライフラインが失われた場合でも火を使わないで作れる栄養のバランスの良い缶詰や乾物のメニューや鍋ひとつでできる調理法などを掲載している。

木村喜久恵さん(59歳)は冊子作成の中心的な存在。「非常時でも子どもの栄養バランスはできる限り守りたい」。という思いがある。また、「非常時用の備蓄を『循環』させてください」。と呼びかけている。離乳食を備蓄したままにせず大きさや固さを子どもの成長に合わせて取り換えながら備えることも大切だ。冊子に離乳食を大人向けにアレンジする「家族も食べられる料理レシピ」を紹介している。

「災害の記憶は時間が経つほど薄れます。不定期に啓発し意識づけることが大切です」。食のプロの立場から非常時対策を啓発する活動は続いている。

(佐藤美佐子 仙台市青葉区)


非常時の子どもの栄養バランスを守る.png
▲冊子を手に災害時の子どもの食について話す木村喜久恵さん
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