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2018年08月16日(Thu) 薬害被害根絶に取り組む団体〜子宮頸がんワクチン〜


【市民ライター講座2018 受講生の取材原稿を公開します】

子宮頸がんワクチンはご存知の方も多いかと思います。「勧められたから打った」や、「いや任意だから打ってない」とワクチン接種対象者の声は様々です。それはどうしてでしょう。
子宮頸がんで亡くなる方が増える中、ワクチンの開発が進みました。推奨年齢は小学6年生〜高校1年生相当の女子です。2013年当初は国としても接種勧奨していましたが、その後副反応の疑いが報告され始め、今は厚生労働省のホームページ内でも「強制ではありまん・・・。」や「有効性とリスクを十分に理解した上で・・・。」となっています。

ここ宮城県では薬害被害者支援サークルballoons+(バルーンズ・トス)が活動しています。メンバーは、仙台在住の大学生や大学院生ら6人。主に、子宮頸がんワクチンの副反応と思われる症状に苦しむ方々の支援に取り組んでいます。

きっかけは、大学の講義で薬害について学んだことでした。メンバーは薬害の実情を知り、被害の重大さ、社会の意識の乖離に驚きました。特に子宮頸がんワクチンに関しては、症状に苦しむ方々がメンバーの同世代です。「役に立ちたい」と、2014年春、東北大学内に「バルーンズ・トス」が誕生しました。薬害根絶を願う被害者の思いを風船に例え、社会に発信し、思いをトスして繋げようと命名しました。

厚生労働省によると、子宮頸がんワクチンは、これまで延べ338万人が摂取し、何らかの健康被害を訴えた人は約2500人。発症確立が低い事が社会認知を遅らせている一因となっています。子宮頸がんワクチンの副反応と思われる症状には、頭痛・接種箇所の痛み・めまい、発熱などがあります。入院したり、寝たきり生活を強いられたりと、重篤な方もいます。しかし、診療しても「気のせい」や「詐病」と取り合ってもらえないこともしばしばあり、一人で悩むケースも少なくないのが現状です。
孤立を防ごうと、サークル発足当初は病院内でレクリエーションを実施していました。トランプなどで遊び、楽しい時間に寄り添いました。年に1回行う演奏会では、自らも子宮頸がんワクチンの副反応と思われる症状に悩む方が、バイオリンやフルートを演奏。一般の方に演奏を披露し、いっしょに現状を伝え、周知に努めました。
メンバーで東北大理学部4年の篠崎洸希さんは、「薬害被害と認められていなくとも、苦しみ続けている人がいます。被害者の人生に寄り添うような支援が必要です」と話します。現状が社会全体に認知され、就職する時や結婚する時等に支障とならず、被害者が共存できる社会が望まれます。

「被害者のつながりづくりや支援の輪を広げいきたい」。篠崎さんはSNSやホームページでの発信に力を入れます。より多くの理解者を増やして行こうとメンバー一同思いを新たにしています。

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△篠崎洸希さん

(仙台市宮城野区 小野寺淳一)
2018年08月15日(Wed) 「心頼医療」が当たり前の社会に


【市民ライター講座2018 受講生の取材原稿を公開します】

「心頼(しんらい)医療」とは、本当に安心して「心から頼ることのできる医療」という意味。仙台市を中心に薬害被害者支援と薬害根絶を目指して活動している薬害被害者支援サークルballoons+(ばるーんず・とす) と薬害被害者が作った造語だ。
メンバーは、仙台在住の大学生や大学院生ら6人。広報担当・東北大学理学部4年篠ア洸希さん(21)は、「薬害問題を広く知ってもらい、さらに被害者の将来も含めて支援をしていきたい」と話す。

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△サークルが、週2回ほど打合せをする仙台市市民活動サポートセンターで篠崎さんに話を聞いた。

サークルの設立は、2014年。きっかけは、設立メンバーの一人が受けた大学での講義だった。薬害の存在や被害の大きさ、深刻さを知った。薬害根絶の願いを風船に例え、その願いを大きく膨らませトスで伝えていこうとサークル名に思いを込めた。
活動の中心は、子宮頸がんワクチンの副反応と思われる症状に苦しむ人たちへの支援だ。
子宮頸がんワクチン接種は2010年から公費による助成が開始された。接種後、長く続く身体の痛みや運動障害など多様な症状が報告され、2013年6月、接種の積極的な推奨が中止された。公費助成が導入された時期、接種対象であった1994年〜99年度生まれの女性のうち70%程度が受けていた。

副反応と思われる主な症状として、ハンマーで身体中を叩かれるような痛みがある。日常生活に支障をきたすケースもあるが、痛みは表に出ないため周囲から理解されにくく、「精神的なものではないか」「詐病では?」と言われることもある。篠アさんは「被害者は、理解されない孤立感にも苦しんでいる」と言う。 
仙台にも、症状に苦しむ人がいるなか、東北には当事者同士が繋がり、情報や想いを共有する場が少ない。自分1人で、または家族のなかだけで問題を抱え込んでいるのが現状だ。そこで、現状を多くの人に知ってもらおうと、2017年に、自らも子宮頸がんワクチンの副反応と思われる症状に悩むバイオリニストをゲストに迎え、戦災復興記念館でコンサートを開催した。現状を発信するとともに、同じ境遇の人たちやその家族を励ました。


「薬害がこの世からなくなり、心から信頼できる『心頼医療』が当たり前の社会になるように」。篠アさんたちの切なる願いだ。

(仙台市宮城野区 相澤顕子)

2018年08月14日(Tue) 市民ライター課外活動始動!マチノワ縁日に情報発信基地をつくろう!


こんにちは。スタッフの松村です。
8月10日(金)19:00、市民ライター講座を受講した方々を対象に「マチノワプレスセンター企画会議」を開きました。
マチノワプレスセンターとは、8月25日〜27日にかけてサポセンで開催する「マチノワ縁日 明日をゆさぶる3日間」を、市民メディアがそれぞれの視点で切り取り、それぞれのメディアで世界に発信するための情報発信基地(仮設的な)です。

プレスセンターに詰めるメディアは、ローカルニュースサイトTOHOKU360NPO法人メディアージサポセン主催の市民ライター講座を受講した市民ライターなどです。

企画会議には、2018年7月に市民ライターを修了したばかりの福地さん、渡邉さん、平塚さん、
2017年に修了生の佐々木さん、2015年の第1期、2期修了生の小野さん、生沼さんが来てくれました。みなさん、新聞に投書したり、サポセンニューズレター「ぱれっと」の取材活動に参加したり、ニュースサイトに記事を書いたりと活躍中です。

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市民ライターのみなさんは、マチノワ縁日当日、イベント参加レポートやゲストへの取材記事、開催告知や現場の様子を、サポセンブログから発信する予定です。

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今回の企画会議のゴールは、マチノワプレスセンターのイメージを共有することと、当日誰がどのイベントを取材するのかを決めること。
「このイベントは、取材したいと思って狙ってました」、「このイベントは取材もしつつ、参加もしてみたい」「最後はみんなで乾杯リレーで飲もう!」などなど積極的に取材枠に手を挙げてくれました。

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△マチノワプレスセンターのメンバー(先に帰られた小野さん、ごめんなさい)

お陰様でマチノワ縁日当日に向け、よいスタートが切れました。お疲れ様でした。
マチノワ縁日で起こること、集まった人たちの様子や、参加団体の活動を市民ライターのみなさんや、仙台のローカルメディアの方々といっしょに、社会に発信できればと思います。


※本企画は、マチノワ縁日〜明日をゆさぶる3日間〜 の一部です。
8月25日(土)〜27日(月)にかけて様々なイベントを行います。ぜひご参加ください。
10つのプログラムはこちらご覧いただけます→★★★

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2018年08月11日(Sat) 創作に夢中 障がい者アート


【市民ライター講座2018 受講生の取材原稿を公開します】


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△フェルトペンで描かれた作品。団体オリジナルの「2018カレンダー7月」に採用され東京のアート展でも入選した。


宮城県仙台市在住で、障がい者の言葉にできない内面を引き出し、アート作品として発信している女性がいる。「ぼーだれすアートくらぶBAC(ばく)せんだい」(以下BACせんだい)代表河本達子さん(75歳)だ。

BACせんだいは、障がいがある子どもとその親が、創作活動ができる空間を作っている。毎月第一日曜に市内の障害者福祉センターや図書館などの公共施設で活動している。会員制で、言葉でコミュニケーションをとるのが苦手な子ども、自分の感情をうまく伝えられない子どもの参加がある。親子で通い、毎回10人前後が昼食を挟みながら一日中思い思いに創作を楽しむ。
参加者は、広いスペースに置かれた大きなテーブルを思い切り使い、自由に絵を描いたり、お面を作ったり、羊毛フェルトで小物を作ったりする。河本さんは、会員の手元を眺めては、「細かく描いているから、もっと細いペンをあげようか。こんな色はどうかしら」など声をかけていく。
会員の一人は、絵を描くことに夢中だ。お気に入りの画材はフェルトペンと色鉛筆。持参したスケッチブックに色とりどりのペンを走らせる。河本さんは、「自由にペンを滑らせて出来た構成と色彩の素晴らしさは、色彩の魔術師のようだ」と心を震わす。作者は誰に頼まれたわけでもなく、コツコツと描く。生み出されたものは個性豊かで、伝統的で格式的な美術とは違うもうひとつの美術への可能性を秘めている。


15年間障がい者施設でアート活動のサポートをしてきた河本さんが、BACせんだいはを立ち上げたのは2011年。東日本大震災がきっかけだった。宮城野区岩切の自宅近隣である七ヶ浜町は、津波で壊滅的な被害を受けた。河本さんは、変わり果てた光景を目の当たりにし、しばし生きる希望を失いかけた。そんなとき、いつもどおり淡々と創作活動に向かう障がい者の姿に生きる力強さを感じた。


夢は、障がいのあるなしにかかわらず、自由に創作できるアトリエを持つこと。「自由に自分を表現したい」。そんな人達が集まり、一日中創作できる広いアトリエを求めている。
「もっと一般の人にも作品を見てもらい、感動を伝えたい」と、年に一回の展覧会開催にも力を入れる。2018年11月には、BACせんだい主催「ボーダレスアート展」を青葉区にある「八幡杜の館」で開催する。作品展示だけでなく、布や毛糸の人形作りワークショップなど毎年好評だ。
障がい者の親たちが、原画を活かし手作りしたバッグや絵葉書、Tシャツなどのグッズも販売する。
問合せFAX:022(273)8610

(仙台市青葉区 鈴木智子)
2018年08月09日(Thu) 食でつながり、支えあう地域


【市民ライター講座2018 受講生の取材原稿を公開します】

認定NPO法人あかねグループは、仙台市若林区遠見塚を拠点に、高齢者と障害者への配食サービスを行っている。「栄養バランス考えて作った家庭的な味のお弁当は、すべてスタッフの手作り」と話す理事長の清水福子さん(63)は、栄養士の資格を持つ。

配食サービスは、仙台市の「食の自立支援サービス」という受託事業で、65歳以上の介護保険受給者や食事のサポートが必要な人、心身に障害がある人などが対象だ。さらに、地域の多様なニーズに応えようと、自主事業で受託事業対象外の人にも提供。毎日約200食のお弁当を、1食500円〜720円で配達している。
「薄味で毎日食べても飽きない家庭の味。コロッケも芋を潰して丸めてと、一から作ります」と徹底した食へのこだわりを話す清水さん。
配達先は拠点である若林区が中心。高齢者が一人暮らしをしている家や、日中に家族が外出している家の見回り活動も兼ねており、孤立防止にもつながっている。配食スタッフは、見回りしている中で感じたことや気付いたことを家族、ケアマネージャー、地域包括支援センターなどに報告している。一緒に住んでいる家族でさえ気付かなかった健康状態の異変に気付くことがある。現在会員92名、ボランティア23名で運営しており、約7割が女性だ。

発足は1982年。女性の自立と社会参加を掲げて介護ボランティアとして支援活動をしたことが始まり。地域の福祉拠点として、住民誰もが参加しやすいボランティア活動の場の提供と、高齢者が自立して暮らすことのできるサービス提供事業を行いながら、36年間活動を続けてきた。「継続していくことがすべて」と活動歴18年、5代目理事長である清水さんは言い切る。
サービスを提供するスタッフの平均年齢は66歳。定年退職後、活動に参加している人が多く、高齢者が高齢者を支えている状況だ。

一方で、最近ホームページを見て会社員の20代男性がボランティア志望で面接に来た。遠方からバイクで通ってくる大学生ボランティアもいる。祖父母世代と一緒に暮らしていない核家族で育ってきた若いボランティアたちは、「利用者さんたちの笑顔を見ることができて嬉しい」と言う。事務局長の原美香さん(54)は「次の世代にも受け継ぐことができるよう、若者にも参加しにきてほしい」と望む。

老いも若きもこの街で、いつまでも住み慣れた地域で暮らしていくためには、お互いに支え合うことが不可欠だ。あかねグループはこれからも、地域の温かさが込められたお弁当を作り続けていく。

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▲右が理事長の清水福子さん。左が事務局長の原美香さん。

(仙台市宮城野区 佐藤えり)
2018年08月07日(Tue) 食で支える地域のつながり


【市民ライター講座2018 受講生の取材原稿を公開します】

認定NPO法人あかねグループは仙台市若林区遠見塚で、主に65歳以上の高齢者や、障がい者への配食サービスなどに取り組む。配達数は、若林区を中心に約200食とかなりの数だ。宮城野区と青葉区の一部にも届ける。平日は昼と夜、日曜日は昼のみ、一週間で13回弁当を提供する。煮物や炊き込みご飯など、手作りの家庭的な味が好評で、食物アレルギーへの配慮にも努めている。
できたてのお弁当を家々に届けながら、高齢者に詐欺被害防止を呼びかけたり、その日の体調を伺ったり、見守りや支え合いにも力を注ぐ。理事長の清水福子さん(63)は「生活するうえで食は欠かせない。地域を食でつなげたい」と意気込む。
現在、会員は92人、ボランティアが23人。学生から高齢者まで幅広い年齢の人が携わっている。

活動は1982年2月、10人の主婦から始まった。女性が社会で活躍する機会が少なかった時代、女性の自立や社会参画を目的に、名前には「太陽が昇る際の茜色のように女性も輝けるように」と思いを込めた。
東日本大震災時は、被災地全体で食料の調達が困難な状態に陥った。地域の高齢者や障害者の食を支えてきたスタッフは、利用者に思いを馳せ、材料が乏しいなか「おにぎりだけでも提供しよう」と届けて回った。食を通じた普段のつながりが有事にも生きた。

活動を始めて36年。「今までどおり、これからも配食サービスを続けていきたい」と清水さんは決意を新たにする。これからも食の拠点であり続ける。

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▲1階には、地域の人たちが交流できる喫茶スペース「あかねサロン」がある。

(仙台市青葉区 渡邉 貴裕)
2018年03月04日(Sun) 気軽に集まって情報交換!市民ライター講座2017受講生のその後


こんにちは。スタッフの松村です。
実は1月、市民ライター講座2017の受講生の方々から、「またみんなで集まりたい!」とお声がけいただき、サポセンを会場にゆる〜い交流会をしましたのでご報告します!

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△卒業生の大泉さん(奥左)と佐々木さん(奥右)

2017年の講座同期であるスタッフの宮アが、「お久しぶりです〜!最近おもしろいネタありました?」とみなさんを迎えます。
近況報告をしたり、サポセンにある市民発のフリーペーパーや雑誌を資料に、講座で学んだことを地域に生かすアイディアを膨らませたり、自分たちが住む街の課題について話し合ったりと、いろいろな話題で盛り上がりました。

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途中、講師を務めた河北新報社夕刊の菊地記者(テーブル奥)と卒業生でエフエムたいはくのパーソナリティ鈴木さん(手前)も合流。

この日のメインは、卒業生でマンション組合の広報を担当している小松さんが作成した広報誌を読むこと。小松さんは、この日参加はできませんでしたが、「みんなに意見、アドバイスほしいな〜」と事前にサポセンに広報誌を届けてくれていました。
クオリティの高さに感動しつつ、あーだこーだと付箋にみんなでコメントを書き入れ、後日小松さんにお渡ししました。

こんな風に、講座で「伝えること」を学んだ仲間同士、情報交換したり、協力しながらまちの課題解決や魅力発信ができたらいいなと、それぞれに感じることができた交流会でした。
今後の市民ライターの活動に乞うご期待!

市民ライター講座2017年の様子はこちらから→☆☆☆
サポセン機関紙「ぱれっと」で、早速取材活動を始めた2017年卒業生もいます→☆☆☆








2017年12月21日(Thu) 母と向き合い、自分の内側を語る


【市民ライター講座2017 受講生の取材原稿を公開します】

 北仙台のマンションにある「カウンセリングルーム・けやき館」の一室。心理カウンセラーの佐藤美佐子さん(58)仙台市青葉区=が、「母と自分を語る会」を開いている。母親との関係に悩み、生きづらさを抱えている人たちが集う。男女問わず、年齢は20代から70代まで幅広い。他言しない、アドバイスしない、批判しない。言い放し、聞き放しの会で、安心で安全な場所と時間を提供している。
 
 佐藤さんは、市職員として31年間、窓口で市民の話を聞いてきた。2011年3月に「ベーチェット病」を発症。同月11日、東日本大震災発災が起きた。昼は震災支援、夜は通常業務という激務が重なり、体調が悪化した。「あの頃は、仕事に支障が出るなら辞めるべきだと考えていた。自分を大事にできず、周囲のことばかり優先していた」と振り返る。退職後は、在職中から専門的に学んでいた心理学に打ち込んだ。
 
 心理カウンセラーとして新たに仕事を始めた頃、「母が重たい」と特集するテレビ番組に目が留まった。「子離れできずに依存してくる」「完璧を求めてくる」など母に対する率直な思いが紹介されていた。視聴者からも多くの意見が寄せられていて、関心の高さに驚いた。
 一方で、「これも自分を思ってのことだから」と考えると、罪悪感を抱き葛藤する人も多い。「母親を悪く言うなんて」と周囲から批判されるのを恐れ、口に出せずに抱え込む。「話せる場がないなら私が作ろう」。お互いに同じ悩みがあるから安心して話せることがある。佐藤さんは、自助的グループ立ち上げに、これまでの経験や学びを注いだ。

 参加者の中には、くり返し話しているうちに、母親と自分の密接な対峙から、少しずつ距離を取れるようになる人もいる。佐藤さんは、「まずは、自分を大切にする。母親が苦手とか嫌いとか受け入れがたい嫌悪感も含めて、自分の感覚に正直になれる時間が大事です」と語る。

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▲参加申し込み不要。毎月第2土曜日午後1時、佐藤さんが笑顔で迎える。

(仙台市青葉区 高山浩美)
2017年12月09日(Sat) 川博士 川の良さを子どもたちに伝える


【市民ライター講座2017 受講生の取材原稿を公開します】

 仙台市中心部を流れる広瀬川のほとりに、今日も「川博士」はいた。地域の子どもたちにそう呼ばれているのは、仙台市青葉区の菅原正徳さん(38)だ。菅原さんは、自然や地域の魅力を伝えようと、市民や小学校向けに環境学習プログラムを提供する団体「カワラバン」の代表を務めている。
 広瀬川は「杜の都仙台」のシンボル。アユやカジカガエルなどが生息し、秋にはサケが遡上する。子どもたちに、川遊びや釣りなどを通じて、川に生息する様々な生き物と、自分たちとの関わりを学んでもらう。平日はもっぱら菅原さん一人で活動する。土日のイベントには、活動に賛同する10人ほどの仲間がボランティアとして駆けつける。

 菅原さんは大学卒業後、環境系のNPO法人に就職し、川の環境保全に携わった。2010年に退職し、次世代への環境教育に力を入れたようと、翌11年1月にカワラバンを立ち上げた。
 カワラバンの名の由来は主に二つある。かわら版は昔の広報媒体。地域の川の良さを広く伝えること、そして川を見守る番人という意味が込められている。「当たり前のように流れる広瀬川が、魅力的な地域資源だと気付いてほしい」。伝える番人として、使命感を抱く。

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▲愛する広瀬川のほとりに腰をおろす菅原さん

 独立直後に起きた東日本大震災では、放射能の問題で川遊びを懸念する小学校がいくつかあった。保護者や学校の理解もあり、徐々に活気を取り戻した。立ち上げ当初学校向けのプログラムは延べ、2000人ほどだったが2017年には4000人まで増えた。
 川の魅力を知る人が一人でも増えれば、その環境を守る人も増える。誰もが川という地域の魅力を伝え、見守る番人だ。菅原さんは、環境教育の大切さを改めて実感した。

 楽しかった思い出は、地域への愛着を育む。「子どもたちが大人になったとき、『そういえば小学生の頃、広瀬川にはいろんな生き物がいたなぁ』と思い出してくれたら」と川博士は願う。

(仙台市青葉区 小松敏明)


2017年12月07日(Thu) 働く人の強い味方現る!


【市民ライター講座2017 受講生の取材原稿を公開します】

 ブラック企業という言葉がある。近年職場での問題は、人間関係、過重労働、残業代の未払い、ハラスメント(様々な嫌がらせ)など多様だ。家族や友人には話しにくいこともある。
 「第三者だからこそ安心して話せることがあります」と話すのは、市民活動団体WorKafe代表の佐々井悠也さん(37)。「WorKafe」には、働くこと(Work)について、カフェ(Café)のように気軽に話せる場。という意味が込められている。「職場の悩みを打ち明け、共有し、解決の橋渡しをする」がコンセプトだ。職場の悩みを相談し合う座談会や、労働に関する法律等の勉強会を開く。ときには労働組合や弁護士など問題を解決するために専門家につなぐこともある。

 スタッフは、5人。正社員に限らず、パート、アルバイト、派遣、フリーター、大学生、主婦など様々な立場の人が参加している。月2回、仙台市市民活動サポートセンターに10人前後が集まる。お互い相談者と解決者の立場ではなく、フラットに相互の問題を解決し合う関係を大事にしている。
 
 活動の始まりは、2014年。「働く人」が主体的に問題解決する場を作ろうと、仲間や学生に声をかけた。佐々井さん自身もかつて、職場で悩みを抱えていた一人。労働基準法を守ってもらえない、罵倒されるなど辛い経験をした。我慢するか辞めるしかない中、自ら労働組合を立ち上げた経験がある。
 
 WorKafe参加者の中に、組合を立ち上げ、職場環境の改善に奮闘する人がいれば、スタッフが経験やネットワークを駆使し支える。娘を過労死で亡くした人が座談会に参加したこともある。「もしこのような会があって、誰かに話せていたら、娘は死なずに済んだかもしれない」。過労死や過労による自死も、他人事ではない。佐々井さんは、活動の必要性を改めて噛みしめる。
 最近では、WorKafeの活動に影響を受け、東京、大阪でも立ち上がった。「WorKafe仲間」が全国に広がりつつある。
HP:http://workafe.nomaki.jp/

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▲活動について語る佐々井悠也さん

(仙台市青葉区 大塚真実)



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